せっかく新卒で入った会社でも、何かしらの理由で辞めたいと思うことはありますよね。
「新卒で入った会社は最低でも3年勤めてから辞めろ」なんていう言葉もありますが、3年は長すぎる、という人もいるでしょう。
せっかく入った会社を辞めて、次に入るアテがあるわけでもないし、どうしようもないとふさぎ込んでいる新卒者も毎年大勢います。
そこで今回は、入りたての会社を辞めたいと思ったとき、どのような行動を取るべきなのかをご紹介していきます。
先ずは状況を整理する
会社を辞めたいと思ったら、そもそもなぜ辞めたいのかを考えることが重要です。
人間関係が原因なのか、業務内容や残業時間が問題なのか、根幹となる部分を明確にしましょう。
また、その理由と転職の危険性とを秤に掛けることも重要です。
転職に失敗したら無職の期間が生まれますし、成功しても同年代とは差が付くでしょう。
当然職歴にも傷が付くことになります。
諸々考えた上で、修復可能かもしれない問題であれば、課題をリストアップして、上司や周りの人に相談することも検討してみてください。
上司への相談と転職準備、両方を行う
残留か転職かを悩んでいる場合には、両方を並行して行うようにしましょう。
会社を辞めたい理由が業務にあるのならば、そのことを上司に相談します。
一方で、転職活動の下準備も進めておくようにしましょう。
転職先を探し始めたからといって、すぐに見つかるわけではありません。
転職サイトに登録したり、気になる企業をリストしたりするだけでも構わないので、少しずつ出来ることから始めましょう。
上司に業務内容について相談をして、それによって状況が改善したのであれば、その時点で転職活動を打ち切れば良いのです。
仮に転職先の内定が出ているところまで進んでいた場合には、丁重に辞退しましょう。
とにかくこの時点では、両方の準備を整えつつ、結論を急がないことが重要です。
しっかりと相談して話し合えば、現状の環境が改善することは大いにあり得ますし、一方で素晴らしい転職先を見つけ出せる可能性もあるわけですから、一つの方向だけを見ないようにしましょう。
最終的に転職をする場合
話し合いをしても状況が改善せず、転職をする場合にはまず転職先の確保が大切です。
次に働く企業が決まっていないのに退職するのは非常に危険です。
既に述べた周りとの遅れや、無職の期間が出てしまうからです。
転職先を確保して転職時期もある程度固まってきたら、早い段階で上司に退職のことを相談しましょう。
相手も忙しい人なので、退職の話をするときは、事前に時間を確保してもらうよう、アポイントメントを取るのがマナーです。
辞めていく会社だからこそ立つ鳥跡を濁さず、円満に去れるように心がけましょう。
アポイントメントを取った当日には、可能な限り退職願も持参するようにしてください。
上手くいけばそのまま詳しい退職時期の話し合いや保険などの切り替えの話、引き継ぎ等について話し合えます。
会社は辞めたいと思ったらすぐに辞められるものではありません。
計画的に活動を進めて、自分も慌てず、相手にも迷惑がかからないように動くようにしましょう。
終わりに
退職や転職には体力を使うことになります。
入ってすぐの仕事は覚えることも多く、疲弊することもあるでしょう。
だからこそ3年といわないまでも、半年程度は様子をみて、自分自身の適性をしっかりと見極めることが大切です。