夏の就活では、クールビズ指定をされることがあります。しかし、企業にクールビズ指定をされたからといって、ラフな格好で行っていいのか、どのような格好が好ましいのかといった部分で悩んでしまいますよね。そこで今回は、クールビズ指定をされた場合の対処法や、就活生のクールビズファッションについてご紹介していきます。
クールビズ指定をされたら、従う
基本的に企業からクールビズ指定を受けたら、従うようにしましょう。ですがクールビズで行かなければ減点されたり、面接を断られたりするということはあまりないでしょう。そのため、どうしてもクールビズで行くのは不安だ、という人は普通のスーツでも構いません。
そもそもクールビズというのは全ての企業で統一されているものではありません。ある企業では許されていたクールビズの格好が、別の企業では許されないということも十分にあり得ます。
そういった曖昧なものだからこそ、就活生にとっては厄介なものなのかもしれません。どうしても心配だけど、許可されたのだからクールビズで面接に行きたいという人は、念のためにネクタイやジャケットを持って行くと良いでしょう。
そうして会場に到着したら、最終的には周りの格好に合わせて自分のスタイルを決めていけば失敗がありません。
企業側が学生を試していて、「クールビズで来いとは行ったけれど、本当にクールビズで来るなんて……」などといわれた場合には、その企業とは縁がなかったと考えるべきでしょう。そんな読み合いに付き合う必要もないですし、圧迫面接以上に対策できないシチュエーションなので、取り合う必要はありません。
クールビズの指定を受けなかった場合
企業からクールビズの指定を受けなかった場合には、当然普通のスーツで面接に行くことになります。稀に自己判断でクールビズにしてしまうという人もいますが、これは大変失礼な行為にあたります。
例えば企業サイト内でクールビズを公言していても、それは社内の話で、実際に働いている写真がそうしているというだけのことです。
どれだけ暑くとも、就活生はその立場を忘れずに面接を受けるようにしてください。ただし会場に向かうまでの間まで律儀にジャケットやネクタイをしている必要はありません。
最寄り駅や、近くのカフェでネクタイを締め、ジャケットを羽織るのであれば、それ以前の格好はどんなに涼しい格好をしていても問題ないでしょう。ただし会場に入ってから着替えるのはNGです。
公務員試験ではクールビズ指定をされることも
面接とは少し違いますが、公務員試験などではクールビズの指定をされることがあります。この場合も案内に従うようにしてください。
「ネクタイ、ジャケットは着用しなくとも構いません」と案内に書かれているのであればその通りに、「ジャケットは羽織らなくて構いません」と書かれているのであれば、ワイシャツにネクタイで臨みましょう。
しかし普段フルセットで就活をしている学生としては、本当にクールビズで大丈夫なのかという不安はあると思います。企業面接同様、心配であればネクタイを鞄に忍ばせ、ジャケットも持っていくようにしましょう。
ただし夏場の試験会場は暑いこともあるので、熱中症などには十分に注意してください。
就職活動におけるクールビズ(男性編)
男性のクールビズは、ネクタイとジャケットを省いた格好が一般的です。シャツは長袖のものを選び、色は白いものを着るようにしましょう。実際社員として働きだしてからは白以外のシャツを着てもいいですが、面接時は控えるようにしましょう。
ボタンは第一ボタンだけ外しても大丈夫です。ボタンを外すことで襟がへたってしまうと見た目が悪いので、襟の部分を止められるボタンダウンシャツがオススメです。
肌着を着る場合、シャツの色と同じ白いものを合わせるようにしましょう。ジャケットを着ないので肌着も普段以上に目立って見えてしまいます。そのため、シャツの下から透けてしまうような色は見た目に良くないです。
その他の靴下や革靴、スラックスは普通の就活と同じ、黒いものを使用してください。持っている人は夏用の薄いスラックスを選びましょう。
注意するのはベルトです。ジャケットがないのでバックルが見えてしまう可能性が非常に高くなります。そのためベルトは、バックルがシンプルな、ビジネスシーンにふさわしいものを選びましょう。
就職活動におけるクールビズ(女性編)
女性の場合もブラウスやシャツと、スカート(パンツ)を合わせるイメージで、ジャケットがなくなる形になります。ただしノージャケットでない場合は、襟のないカットソーを着用し、その上にジャケットを羽織るようにしましょう。
女性の場合、シャツは半袖でも長袖でも構いません。ただしまくるのはNGなので、袖が鬱陶しいと思った場合には、初めから半袖のものを選択しましょう。色や柄、フリルがついているものは避けて、シンプルなものを着用するようにしてください。
汗で染みると下着が見えてしまう可能性があるので、キャミソールやインナーを必ず中に着てください。色はベージュや白など、男性同様地味な色のものを選んでください。
また、クールビズでもストッキングは履きましょう。ビジネスマナーとして非常に重要なことです。カバーソックスやタイツ、黒のストッキングなどはNGです。ベージュのストッキングで、足元は黒のパンプスを合わせましょう。電線しても大丈夫なように、予備のストッキングを鞄の中に入れておくと安心です。
汗をかいても大丈夫なようにしておく
出先で汗をかいても大丈夫なように、面接に行く前に色々な準備をしておきましょう。
制汗スプレーを用意する
汗をかいてもリフレッシュすることができます。小さい缶のものなど、薬局やコンビニでも手に入るので、一つ買っておいて鞄の中に入れておくと良いでしょう。
汗拭きシートなども活用する
制汗スプレーでは対処できない、顔周りの汗を拭くのに便利です。お手洗いなどでシャツの下を拭くこともできるので、面接前などに使用することをオススメします。
着替えのシャツや肌着を持っておく
どんなに対策を立てても、汗をかくときはかいてしまいます。不快感を覚える人や、臭いが気になるという人は予備のシャツや肌着を携帯しておきましょう。
事前にシミがないかを確認しておく
夏の季節に着ていたシャツは、首回りなどに染みが出来やすくなります。面接官に見られたら不潔な印象を与えてしまうので、綺麗なシャツを選んだり、襟まわりには漂白剤をつけたりして洗濯するようにしましょう。
ハンカチでこまめに汗を拭く
汗が滴り落ちたり、服に染みたりしないよう、小まめに拭くことが重要です。電車やバスなどの移動中はスプレーが使いにくいので、ハンカチを必ずもっておいてください。
終わりに
クールビズの指定を受けたからといって、難しいことはありません。過度に軽装で赴いたり、だらしない格好をしたりすれば減点をされることになりますが、常識の範囲内で涼しい格好をしたのであれば、咎められることはないでしょう。面接官としても暑い夏に、しっかりとスーツを着込んだ学生を見るのは不快だと考える人もいます。クールビズ指定を受けたら変に勘ぐるのではなく、常識の範囲内で快適な格好をするようにしましょう。