足切りされないために覚えておきたい新卒のためのWEBテスト対策方法
近年、適性検査の実施方法としてパソコンとインターネットを利用したWEBテストが主流になりつつあります。学力に自信があるからといってWEBテストの対策を後回しにする就活生もいますが、WEBテストで足切りする企業も増えてきました。志望企業に足切りされないため、この機会にWEBテストについて学んでみましょう。今回は種類豊富なWEBテストについて、その対策と併せてご紹介します。
主なWEBテストの形式
WEBテストは種類豊富なことが特徴ですが、多くの企業が導入しているのは、「SPI」と呼ばれるWEBテストです。
SPIはリクルート社が提供している適性検査のことで、個人の性格や能力を測定するテストです。テストの形式は大きく分けて2種類あり、一つは会社が用意した会場で受験するテストセンター形式。もう一つは自宅のパソコンで受験するWEBテスティング形式です。
商社や航空会社など、英語能力を重視する企業ではSPIと同時に、SPIの英語版であるENGを実施する場合もあります。ENGもSPIと同じくリクルート社が提供するテストです。
また大手企業では、「玉手箱」と呼ばれるWEBテストを実施するところも数多くあります。SPIとは形式が違いますが、個人の性格や能力を測定する構成になっていることは同様です。玉手箱は1問ごとに制限時間が設けられ、素早く正確に回答しなくてはいけません。
WEBテスト対策は足切り対策
WEBテストに対策が必要な理由として、テストの成績で足切りされるのを防ぐということが挙げられます。人気企業には新卒の応募者が殺到しますから、そうした多くの就活生を足切りする方法としてWEBテストが存在するのです。
WEBテストは癖のある出題傾向で、制限時間内に回答すべき問題数も多いです。事前の対策なしで時間内に全てを解くことは難しいでしょう。予め練習問題を解いておくことで、テスト当日は落ち着いて受験できます。
時間的な余裕があるときや、就活が解禁される前の準備としてWEBテスト対策を行いましょう。就活解禁後は説明会や面接対策、エントリーシートの準備で多忙になり、まとまった時間を取ることが難しくなります。
WEBテスト対策はメジャーなものから
WEBテストの種類は膨大にあり、全てに対応するのは正直難しいです。そこで先ずは、SPIや玉手箱など、メジャーなWEBテストの対策に取り組んでみましょう。
自分の志望企業が例年どういった形式のWEBテストを実施していたのかがわかれば、効率よく対策を行えます。志望企業の選考を受けた経験のある先輩などから、事前に情報収集をするようにしてください。
WEBテスト対策用の書籍は数多く発売されているので、自分にあったものを数冊購入しておくと良いでしょう。テストの形式によっては電卓を使用することができないときもあります。普段から計算を筆算で行い、計算のスピードを上げる訓練をしておくことも大切です。
言語問題の対策としては、意識的に読書習慣を持ち、漢字や熟語の勉強もしておきましょう。読書習慣は読解力を問うテストの対策としても役立ちます。
WEBテストのスコアは7割以上を目指す
WEBテスト対策は必要なことですが、WEBテスト対策に時間を割きすぎるのも考え物です。WEBテストで満点を取る必要はありません。
WEBテストが満点でも、その後の面接で失敗しては意味がありません。企業によってWEBテストの合格ラインは異なりますが、おおむね7割以上の正答率で十分です。WEBテストで試されるのは必要最低限の能力であることを認識しておいてください。
一部の新卒就活生、例えば理系の大学院生の場合は選考においてWEBテストのスコアが重要視されないケースすらあります。学校推薦や研究内容が重視されるといった情報も事前に調べておきましょう。
おわりに
WEBテストで足切りされると面接の機会が与えられないので、それなりの対策が必要です。しかし新卒の就活は多忙で、WEBテスト対策以外にもやるべきことは山ほどあります。WEBテスト対策は最小限の労力で効率よく行うバランス感覚を大切にしてください。