受付業務に転職を考えるとき、自己PRには何を書くべきか悩んでしまう人も多いと思います。中途採用者は、新卒で就職活動をしていたときと同じ内容を書いても採用を勝ち取ることができません。
この記事では、中途採用者と新卒者の違いを考えながら、中途採用者が受付業務に応募する際の自己PRの作成方法と例文をご紹介します。
中途入社と新卒入社の違い
一般的に中途採用者と新卒者では、採用の基準が違います。新卒者に求められているのは、熱意と人柄の良さです。ビジネスマナーやスキルなど、足りない部分は入社してからの研修でフォローします。一方、中途採用者には、即戦力的な活躍が期待されています。社会人としての実績とスキルは備わっていると見なされるため、丁寧な研修やフォローなどは期待できません。
このことから、中途採用者は自己PRで熱意ばかりをアピールしても効果がありません。中途採用がアピールするべきことは、具体的な実績や経験が中心になります。
中途採用者がアピールすべき実績とは
受付業務に転職を希望している中途採用者が、自己PRでアピールすべき実績とは具体的にどんなことがあるのでしょうか。
企業への貢献度
1つは「企業への貢献度」です。受付業務は、営業や販売と違って数字というわかりやすい指標がないため、実績のアピールが難しい職種です。
受付業務を改善するために、○○のような案を提出し、~~といった成果が得られた
といったように、具体的なエピソードを添えて企業やチームへ貢献したことをアピールしましょう。
リーダーやアドバイザーなどの経験
2つ目は「リーダーやアドバイザーなどの経験」です。企業にとって、人材の教育は大きな課題であり、後輩の指導にあたれる人材は重宝されます。
後輩のアドバイザーとして1年間教育係をしていた。その際○○のような工夫をし、~~といった成長に導くことができた
などといった経験をアピールして好印象に繋げましょう。
企業へ貢献度、指導力の他にも、業務を円滑に進めるためのコミュニケーション能力や、事務処理能力の正確さや速さをアピールしても良いでしょう。
自己PRで注意するべきポイントは?
受付業務に応募する際の自己PRは、内容が抽象的になってしまわないよう注意が必要です。先程もご説明しましたが、中途採用者の自己PRには具体的な実績や経験が盛り込まれていなければいけません。具体性がなければ、今までのキャリアを評価してもらうことができないので、気を付けましょう。
また中途採用者に対して、人事担当者は必ず前職を退職した理由を尋ねます。これは、人事担当者が「採用してもまたすぐに辞めるのではないか」「この企業に合う人材かどうか」を判断したいと思っているからです。したがって退職理由は、「キャリアアップのため」や「転職後の企業でやりたいことがある」などと前向きな理由を回答できるようにしておきましょう。
受付業務に転職したい!自己PR例文
私は入社2年目で後輩の教育係を任されました。
お客様に対する言葉遣いや礼儀作法が企業の理想に近いと上司から判断され、そのスキルを後輩に伝えてほしいといわれたからです。
私は、企業が必要としている人材像はどんなものかということを自ら考え、後輩に伝えていくことができます。
今後も受付事務でスキルを磨きながら、将来的には人を育てる人事などの仕事にも携わりたいと考えております。
終わりに
中途採用者の自己PRでは、これまでの経験や実績を具体的にアピールすることが大切です。
上記の例文では自分の持っているスキルから将来を見据えた内容まで伝えることができています。前職で得た経験や実績とともに、自分が受付業務にふさわしい適性を持っていることを絡めた自己PRを作成し採用を勝ち取りましょう。