インターンの会社や業種の選び方・探し方を解説

インターンの会社や業種の選び方・探し方を解説

大学生であれば、大学の低学年から長期インターンを始めている知り合いがいたり、就職活動を機にインターンについて、調べている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インターンは、企業が主催していることもあり、少ない時間の中で学生生活では経験することができないことを体験できたり、自分にとってプラスになるスキルや実力をつけることができます。

インターンを通して、インターンで得られるものを最大化させるためにも、インターンの「探し方」と「選び方」は非常に重要です。

今回は、インターンの形式や短期インターンと長期インターンの違い、インターンの探し方・選び方をご紹介します。

インターンってどんな形式のものがあるの?

インターンってどんな形式のものがあるの?

インターンの形式は大きく分類して、「1dayインターン」「短期インターン」「長期インターン」の3種類があります。

それぞれのインターンの特徴についてご紹介します。

1dayインターン

1dayインターンとは、文字通り実施期間は1日のインターンです。

新卒採用の選考フローの一環として設けられることが多く、業界理解やその会社の理解促進を目的に実施されることが多いです。

1dayインターンの内容は、業界・企業・仕事について学ぶ「講義・セミナー型」、職場を見学したり社員との座談会が設けられる「見学・体験型」が一般的となっています。

短期インターン

短期インターンとは、3日〜数週間の日数で実施されるインターンで、実務を行うのではなく、企業が用意したプログラムのカリキュラム通りに進行するインターンです。

短期インターンのプログラムの内容は、1dayインターンの「講義・セミナー型」「見学・体験型」に加えて、簡単な業務を企業の社員の方に教えてもらいながら体感する「業務体験型」、そして企業から出題されたお題に対して、アウトプットを行う「課題解決型」の内容が実施されることが多くなっております。

長期インターン

長期インターンとは、数ヶ月〜数年の間実施するインターンのことで、中小企業やベンチャー企業、スタートアップ企業などが実施していることが多いです。

長期インターンでは、企業側が用意したプログラムのカリキュラムに沿って何かを行うのではなく、社員の方と同じように実務に取り組みます。

1dayインターンや短期インターンと比較して、社会人と同じ環境で仕事に取り組むことで特定のスキルや実力をつけることに繋がる他、業界のことや会社のことを深く知ることができ、就職活動や社会人になってからも役立つ経験を積むことができます。

インターンに参加する際は、自分が何を得たいのか、どのようなことを経験したいのかから考えて、1dayインターン、短期インターン、長期インターンの中からどのインターンに参加すべきかを判断してください。

短期インターンと長期インターンはどちらがおすすめ?

短期インターンと長期インターンはどちらがおすすめ?

短期インターンと長期インターンでおすすめなのは、参加する目的によって答えが変わります。

「インターンってどんな形式のものがあるの?」の箇所で、短期インターンと長期インターンの特徴をそれぞれご紹介しましたが、さらに詳しく短期インターンと長期インターンの違いを表でご説明します。

インターンの種類

短期インターン

長期インターン

実施期間

複数日〜数週間

数ヶ月〜数年

企業側の開催目的

新卒採用の母集団形成

若い労働力の確保
優秀な人材の選定

内容

講義・セミナー

職場見学

業務の体験

グループワークなどの課題解決

社員の方と同じような実務

メリット

スケジュールを組みやすい

短い時間で業界・会社の理解を深めることができる

実務を通し、その業界の知識を深めるとともに、特定のスキルを身につけることができる

デメリット

選考の倍率が高く、参加するまでが難しい

得られるものが長期インターンに比べて少ない

インターンに多くの時間を割くため、学業との両立が難しい場合がある

向いている人

就職活動を始めたばかりで、業界や会社の理解があまり深くない方

特定のスキルを身に付けたい方

就職する前に働くことを体験したい方

それぞれ、短期インターンと長期インターンの違いをご紹介しましたが、現状ですと明らかに短期インターンと比較して長期インターンを実施している人が少ないため、長期インターン経験者は稀少性が高くなっています。

他にも長期インターンを実施するメリットとして、

  • 働きながら業界について知ることができ、業界研究を深めることができる
  • 特定のスキルを身に付け、様々な経験を積むことができるので、新卒入社後すぐに活躍できる
  • 長い期間実施されるので、自分の成果正当に評価してもらいやすい

というメリットもありますので、長期インターンで得られるものは非常に大きいと言えます。

長期インターンで得られること

長期インターンに参加する企業を選ぶうえでは、長期インターンを通じて何が得られるのかを理解し、得られることに見合った企業とプログラムを選ぶことが大切です。

長期インターンは数ヵ月から数年と長く続くケースもあり、学生の中には大学1年の夏休みごろから参加して、そのまま就職まで継続して入社につながるといった事例もあります。

就職につながるケースもあるだけでなく、長期にわたるため、機会と時間を無駄にしないよう、しっかりと得られることを考えて、納得のいく長期インターンに参加するようにしたいものです。

会社の実務経験

長期インターンに参加することで、会社での実務経験を積むことができます。

社会人としてどのように仕事を進めていけばいいのかや、職場の人との関わり合いの仕方、顧客や取引先との対応の仕方なども体得でき、長期インターンを行った会社を問わず、汎用的に通用する実務経験が得られるのがメリットです。

社会人としてのプレ経験が積めるとともに、長期にわたって特定の企業で仕事を行うことで、その業界としての仕事のやり方や、その企業独自の仕事のやり方なども身についていきます。

つまり、他の業界や他の企業では必ずしも活用できないノウハウなどが身につくことから、長期インターンを選ぶ際は、自分が志望する業界や企業を絞っておくことが大切です。

社会に出て役に立つビジネススキル

長期インターンでは会社における代表的な業務や、募集していた職種に沿った基本的な業務に携わらせてもらえるのが一般的です。

正社員とほぼ同等の業務を経験できるケースや、アシスタント的な立場で全体の行程を経験できるケースなど、会社によって異なりますが、お客様的な立場ではなく、会社の一員として業務に責任を持って取り組む機会が与えられます。

その会社の仕事を覚えることができるのはもちろん、他の会社でも役立つ社会に出て役に立つビジネススキルが得られるのがメリットです。

職場における上司や先輩、同僚とどのように接すればいいのか、報連相の仕方をはじめ、トラブルが生じたときの対処法、電話対応や来客対応、顧客対応といったビジネススキルが得られます。

圧倒的な自信

長期インターンでは会社における実務に本格的に携わることができるため、その経験は大きな自信につながります。

おこづかい稼ぎや暇つぶし、友達づくりなどのために行う学生のアルバイトとは異なり、将来就職するかもしれない業界や企業で正社員とほぼ同等の立場で仕事をするので、学生気分や気軽なノリではできないことです。

より高い責任感や倫理観などが芽生え、与えられた課題や目標をクリアするためにどう取り組めばいいのかを考え、計画しながら、しっかりと取り組んで結果や成果を出していかなくてはなりません。

それゆえ、長期インターンを完遂した際には達成感や充実感とともに、就活で成果が出せるという圧倒的な自信が得られます。

短期インターンで得られること

短期インターンは1日体験や2日から3日程度のプログラム、1週間程度のプログラムのほか、夏休みの1ヵ月程度などの短期集中プログラムが用意されています。

気軽に参加しやすいので人気が高く、選考を通るのはなかなか大変です。

一方で、まだ志望したい業界や職種が定まっていない方も、興味が持てる業界や体験したい職種を選んで応募できるのがメリットです。

短期インターンを通じて何が得られるのかを知り、選び方の基準にしてみましょう。

説明会より深い会社の概要

いかに短期であっても、会社説明会に比べれば、より具体的で直接的な情報が得られたり、会社の雰囲気などが知れたりするのがメリットです。

会社説明会は大きな会議室や、会社とは別の会場に多くの学生が集まり、基本的には一方通行で会社紹介などが進められます。

あらかじめ用意された資料や映像と人事担当者などからの説明が主で、基本的には良い面しか紹介されません。

質疑応答の時間があっても、全員が質問できるわけではなく、知りたいことを知ることができないまま終わってしまう学生さんも少なくありません。

これに対して短期インターンに参加すれば、限定された少人数で、スタッフの手厚いサポートの中でプログラムが受けられ、直接質問する機会もしっかり持てるのが魅力です。

社内や社員の雰囲気

会社説明会は会社とは別会場で実施されるケースも少なくありません。

ですが、短期インターンは会社内で行われ、日ごろは関係者以外は入れない社内に入ってプログラムに参加できるので、社内の雰囲気も理解できます。

会社説明会では人事担当者を中心に事務的に対応する社員や、会社の印象をよくしたいといったスタンスで対応が行われ、実際に仕事をするときの雰囲気は伝わってきません。

これに対して短期インターンは短期であっても、より密に社員と接することができ、普段の仕事における自然体の対応を垣間見られる機会も少なくありません。

ランチを一緒にとれる機会や、懇親会的な機会が用意されることもあり、社内や社員の雰囲気を知ることができます。

参加することによる自己アピール

短期インターンを実施する企業を本命にしている方も、短期インターンに参加して印象が良ければエントリーしたいと考えている方も、将来的に就活をする可能性があるのであれば、自分の存在をアピールするチャンスが得られます。

企業は必ずしも、短期インターンに参加した人と参加していない学生を差別して採用の可否を決めるわけではありません。

ですが、短期インターンに参加した際に印象が良い人材や、有能だと感じた人材がいれば、エントリーがあった際には内定候補に挙がることが期待できます。

短期間であるからこそ、自分を積極的にアピールできるチャンスです。

インターンの探し方とは

インターンの探し方とは

短期インターン、長期インターンの違いは理解できて、自分に合うインターンを探したいけれども、どのようにして探せば良いのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

ここでは、インターンの探し方を3方法ご紹介します。

先輩や知人から紹介してもらう

1つ目は、先輩や知人でインターンを経験したことがある人に紹介してもらう方法です。

既にインターンに参加している先輩や知人であれば、インターンに参加しての率直の感想や経験談を聞くことができると思います。

そこで、どのようにしてインターンを探したのか、おすすめのインターンはないのかなどを聞いて参考にしてみてください。

大学のキャリアセンターから紹介してもらう

2つ目は、大学のキャリアセンターに紹介してもらう方法です。

大学のキャリアセンターでは、インターンを紹介したり、相談を受け付けていることがあります。

友達や知り合いに、インターンについて相談しづらいという場合は、大学のキャリアセンターで相談に乗ってもらうことができる他、大学側のフォローを受けながら、大学の紹介する企業や団体でインターンを行うことができます。

一方で、紹介されるインターンが少ないことがありますのでその点ご注意ください。

インターンシップ紹介サービスを使用する

3つ目は、インターン紹介サービスを利用することです。

「大学生 インターン」などと検索を行うと、インターンの求人情報を掲載しているサービスがいくつもヒットすると思います。

インターンの求人情報を掲載しているサービスの中では、担当者がその人の住んでいるエリアやインターンに求めること、志望業界などの情報を元に、おすすめのインターンを紹介してくれることもあります。

自分で探すこともできますし、アドバイスをもらうこともできるので、有効に活用しましょう。

このようにいくつかの方法でインターンを探すことができます。

また、インターンの情報元の他に、さらに詳しくインターンを探す方法として、

  • 業界で探す
  • 職種で探す
  • 場所で探す

の3つがあり、それぞれの切り口でインターンを探すと、より具体的に参加したいインターンを絞り込むことができます。

インターンの選び方とは

インターンの選び方とは

1つ目は、インターンを選ぶ前に、インターンに参加する目的を明確にすることです。

  • インターンに参加することによってどのようなものを得たいのか
  • インターンに参加してどのような経験を積みたいのか
  • なぜアルバイトなどではなくインターンなのか

を考えると、インターンに参加する目的が明確になるので、その目的を達成できそうかどうかを判断してインターンを選びます。

2つ目は、業界や職種にこだわりすぎないことです。

インターンを選ぶ時に、希望の業界や職種がはっきりとしていることもあるかと思いますが、一度自分の選択肢を広げ、視座を上げることも重要です。

自分の可能性を狭めないためにも、1つの業界・業種に絞るのではなく、複数を選択肢として持って選んでみましょう。

3つ目は、自分の好きなことを軸にすることです。

働くことに対して、ネガティブなイメージを持っている方もいるかと思いますが、そういう方こそ、自分の好きなことについて掘り下げて考えてみましょう。

例えば、本を読むことが好きなのであれば、本に携わることが好きなのか、本を題材とした映画を作ることが向いているのか、本のように多数の価値観や、気づきを得ることができる環境が良いのかなど、好きを掘り下げていくと、自分が根幹で求めているものが見えてきます。

その本質的に求めているものを選んでみてください。

最後の4つ目は、知名度よりも参加して得られるもので選ぶことです。

どうしても知名度の高い企業の情報に目を触れる機会が多いので、知名度の高い企業からインターンを選ぶことが多くなるでしょう。しかし、インターンにおいて重要なことは、インターンを経て何を得られるかです。

知名度に影響されすぎず、インターンに参加して自分にとってプラスになるインターンを選んでください。

インターンに参加する目的は?

インターンを選ぶにあたっては、インターンに参加する目的をまず明確にしておきましょう。

目的が定まらないと、どのインターンに参加すればベストなのかを判断できません。

短期インターンでも長期インターンでも、応募して選考を通るというプロセスが必要となり、誰もが簡単に参加できるわけではありません。

労力や時間をかけるからこそ、しっかりと目的を定め、その目的を達せるインターンを選ばないと、時間や機会を無駄にしてしまいます。

インターンは就活に向けた重要な準備段階であり、就活の成功の可否にも影響を与えます。

だからこそ、しっかりと目的を持って、その目的を達成できるインターンを選ぶことが大切です。

インターンで何を得たいか?

インターンの目的を定めるうえでは、インターンに参加して何を得たいのかを明確にしましょう。

長期インターンならば、社会人としてのビジネススキルやその企業や業界での仕事のやり方、就活を成功させるための自信や度胸をつけたいなど、どのようなことを得たいのか、長期だからこそ得られることをしっかり検討しましょう。

短期インターンは期間もまちまちですが、与えられた期間で得たいことをしっかり考えて参加するのと、なんとなく参加してしまうのでは得られる成果が異なるので、事前に得たいことを考えて臨むことが大切です。

得たい理由を明確に

インターンに参加することで得たいことを考えたら、なぜ、それを得たいと考えたのか理由も明確にしておきましょう。

理由がないと、インターンに取り組む際の取り組み方に差が生じるためです。

成長したいから、スキルを得たいから、経験を積みたいから、内定に有利にはたらきそうだからなど、理由はさまざまかもしれません。

ですが、理由が明らかになることで、成長のためにどう取り組むべきか、与えられた期間でスキルを得るにはどう取り組めばいいか、内定につなげるためにはどう振る舞えばいいかなどを考えて取り組むことができます。

得た先の自分を想像しよう

インターンを選ぶ前に、インターンに参加して得たいことを考え、その理由も明確にしたうえで、得た先の自分の姿を想像してみましょう。

経験を積んで成長したり、自信を持った自分の姿をイメージしたりすることで、成長した自分になるためには、どのようなインターンを選べばいいのか、選ぶにあたっての判断基準が明確になるためです。

まとめ

今回は、インターンの形式、短期インターンと長期インターンの違い、インターンの探し方・選び方をご紹介しました。

インターンとは、普段の学校生活や日常生活では体験することができないことを体験することができるので、その分得るものが非常に貴重です。

インターンは多くの企業が実施しているのでどの企業のインターンに参加したら良いかわからないという悩みが出てくるかもしれませんが、その際はこの記事を読み直して、どのようなインターンに参加したら良いのかを考え直してください。

また、インターンに参加したことが無い方でも、インターンの探し方をご紹介しておりますので、数多くあるインターンの中から自分に合ったインターンを探してみてください。

就活市場であれば、インターンに関する疑問や不安な部分を解消するヒントとなる情報を多数掲載しております。インターンの選び方に限らず、どういった種類、どういった内容なのかという部分の情報収集などの際にお役立てください。

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