「GDって対策必要なの?」
「GD練習って何すればいいんだろう…」
という就活生も多いのではないでしょうか。
グループディスカッションとは、複数人があるテーマについて議論を交わすことです。GDと表記されることもあり、議論を通して、正解のないテーマについて、最終的な結論を出します。
グループディスカッションは企業の選考や採用試験でもよく取り入れられますが、初めてのグループディスカッションでいきなり力を発揮するのは極めて難しいといえます。
というのも、グループディスカッションにはグループディスカッションのお作法、流れが存在するからです。
また、限られた時間内に結論を出すには練習が必要となります。グループディスカッションの倍率が高い企業も少なくないので、対策は必須といえます。
しかし、グループディスカッションの練習はなかなかハードルが高いですよね。
そこで今回はどのような練習をしていくべきなのか、グループディスカッションにおける練習の必要性とコツを解説します。
- グループディスカッションの傾向
- グループディスカッションで企業が見ていること
- グループディスカッションの練習方法
- グループディスカッションで評価されるコツと注意点
- グループディスカッションの不安を払拭したい人
- グループディスカッションの練習方法を知りたい人
- グループディスカッションで周りと差をつけたい人
目次[目次を全て表示する]
【GD練習】就活のグループディスカッションの練習は必須!
グループディスカッションを初見でするのは厳しいので、練習が必要です。それではどのような練習が必要か、実際に練習する前に採用試験におけるグループディスカッションの傾向を知りましょう。
- グループディスカッションの人数
- グループディスカッションの時間
- グループディスカッションの流れ
- 扱われるテーマ
グループディスカッションの人数は?
企業の採用試験におけるグループディスカッションは、2~5名の少人数で進められることが多いです。6~10人程度で行なわれることもありますが、10人以上でグループディスカッションをするケースは少なめ。少人数で進行していくため、目立つ反面、自分をアピールできる機会が多いといえます。
グループディスカッションの時間はどのくらいが目安?
短ければ10分程度、長ければ1時間近くになるケースもありますが、20~30分前後でグループディスカッションが行なわれるケースが多いようです。練習する際は、30分程度を目安に考えるとよいでしょう。
グループディスカッションの流れを知ろう
グループディスカッションは、ただ議論するだけではありません。基本的な流れがあります。企業の採用試験では、流れをくんだ進行や役割が見られるので意識しましょう。なお、以下が一般的なグループディスカッションの流れです。
②簡単な自己紹介
③役割分担とタイムスケジュールの決定
④前提確認・目標確認
⑤ディスカッション
⑥意見をまとめて発表
ディスカッションのやり方はテーマによって異なりますが、どんなテーマでも前提確認と目標確認をしておくのがおすすめです。
前提確認とは、テーマに対して全員がもっておくべき共通認識(「誰に向けて」「いつまで」など)のことです。また、目標確認とは、議論で目指すべきゴール(「売上を上げるための施策」「〇〇とは何かを決める」など)のことです。
特に③④⑤に関しては、事前に準備をきちんとしているかどうかが問われます。練習をしてきちんと対策をしておきましょう。
具体的な役割や進め方に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。
どのようなテーマが扱われる?
グループディスカッションではどのようなテーマが出題されるのでしょうか?
グループディスカッションでは、業界や企業によって出題されるテーマが少しずつ異なってきますが、大きく次の3つのテーマに分けることができます。
①選択型のテーマ
「旅行は北海道がいい?沖縄がいい?」というようなテーマが、選択型のテーマです。
目標は「どちらの選択肢が良いか、その理由は何か」を答えることです。
正解はないため、ディスカッションを通して、その選択肢を選んだ理由をきちんと説明できる論理的思考やプレゼン力が評価されます。
前提として、どちらが良いかを選択する際の評価基準をしっかり設定しないと、メリットやデメリットが抽象的になり、水掛け論になってしまうので注意しましょう。
②定義型のテーマ
「良いキャッチコピーとは何か」というようなテーマが、定義型のテーマです。
このような定義型のテーマの場合は、とくに前提の確認が大切になります。
例題でいえば「そもそもキャッチコピーとは何か」「誰にとって良いものを考えるのか」などです。
事前にみんなで決めておかないと、議論にならないこともあるので、気をつけましょう。
曖昧なテーマに対しての答えを要求される定義型のディスカッションでは、その内容はもとより、議論をどのようにまとめるかが重要です。
③課題解決型のテーマ
「スーパーの売り上げを1.5倍に増やすための案を考えてください」というようなテーマが、課題解決型のテーマです。
グループディスカッションの中では、最も私生活から遠く、難易度が高いという特徴があります。
課題解決型の場合には、どのようなテーマの場合も議論の進め方は同様ですので、とくに練習が活きてきます。
周りの就活生と差をつけやすいテーマでもありますので、ひとつ典型的な進め方を理解して、練習しておくと良いでしょう。
④新規事業型のテーマ
というようなテーマが新規事業型のテーマです。
近年の企業が求める人材は、既存の仕事をこなすだけでなく、発想を求められる傾向にあります。
これは、AIの登場によるものが大きいといえるでしょう。
その結果、グループディスカッションにおいても、発想力を問われるようなテーマが取り上げられることが増えています。
ただアイデアを出すだけでなく、いかに納得感のあるものであるかが重要です。
論理的な理由づけや具体的な根拠と共に、提示できると良いでしょう。
【GD練習】企業がグループディスカッションで見ているポイント
就職活動を勝ち抜くためには、常に選考において、企業が応募者の何を見ているかを理解する必要があります。
グループディスカッションは、議論の内容よりも、主にその応募者の振る舞い方が評価されます。
入社後は組織の中で仕事をすることになるので、集団の中でその個人がどのように振る舞うか、グループディスカッションを通して見ているのです。
では、企業は具体的に何を見ているのか、ここでは企業が見ているポイントを紹介します。
- 論理的思考力
- 協調性
- リーダーシップ
- 積極性
論理的思考力
グループディスカッションでは、応募者の論理的思考力が見られています。
企業の中では、常に論理的思考力が求められるため、物事を構造的に分解して考えたり、筋道を立てて発言したりできる論理的思考力を持つ人が高く評価されます。
たとえば、発想力を問われるテーマでのディスカッションで、どんなに積極的に発言ができたとしても、出したアイデアが根拠を伴わないものばかりでは、高い評価を得ることは難しいでしょう。
グループディスカッションに際して、意見を出すときには、結論にしっかり紐づけされた根拠を示しながら発言するなど、自分の意見を論理的に伝えられているか注意しましょう。
自分の考えを他の人にしっかりと言葉で伝えられるかどうかも、論理的思考があるかを評価する指標となります。
協調性
仕事をするときは、基本的に自分以外の人と関わることになるため、協調性は採用選考のさまざまな場面で評価の対象になります。
中でもグループディスカッションは、応募者の協調性を評価しやすい選考方法といえるでしょう。
グループディスカッションは、チームのメンバーが協力して議論を進めなくてはならないため、その個人が集団の中でどのような振る舞いをするか、わかりやすく見て取れてしまいます。
異なる意見が出た場合に、自分の主張だけを押し通すような人は、協調性を疑問視されてしまうので注意しましょう。
自分と違う意見に対しても否定するのではなく、一度汲み取り、グループ全体での議論に反映させるように働きかける必要があります。
常に相手の意見を尊重し、周囲の人々と良いコミュニケーションを築ける人物が求められているのです。
リーダーシップ
グループディスカッションでは、リーダーシップも見られています。
最近では、AIの登場による影響もあり、指示されるまま業務をこなすだけでは不十分です。
周囲を巻き込んで、事業を推進させられるようなシーダーシップのある人物を求める企業が増えています。
グループディスカッションでは、チームの意見をまとめ、議論をより良い結論に向けてリードできると好印象を残せるでしょう。
また、積極的に意見を出すだけではなく、他の人の意見を引き出し、議論を活性化させる力も評価されます。
議論が止まってしまったときには、議論すべき論点を整理して、再度議論を前へ進める力が求められます。
グループディスカッションでは、議論に入る前にリーダー役を決めることが一般的です。
しかし、リーダー役を買って出るだけでは、リーダーシップを評価されることはありません。
積極性
企業に入社したあとは、仕事に能動的に取り組むことが求められます。
企業はグループディスカッションでの応募者の振る舞いを見て、何事にも積極的に取り組める人物かどうかを評価しています。
グループディスカッションでは、とくに役割を与えられていなくても積極的に発言し、積極的に参加している姿をアピールしましょう。
ただし、自分の主張ばかりする印象になってしまうと、かえってマイナス評価になる可能生もあるので、注意が必要です。
グループディスカッションはチームで行うものなので、ただ自分の意見を出すだけでは議論が成り立ちません。
自分の意見をいうだけでなく、自分が意見を出すことによって、他の人の意見が引き出され、結果として議論を活性化できると好印象です。
【GD練習】 グループディスカッションの練習方法
グループディスカッションの練習方法は実はたくさんあります。
人と練習するだけでなく一人で練習することもできるので、自分が苦手な部分をきちんと見極めて、自分にとって最適な練習をしていきましょう。
- みんなでできるGD練習
- 一人でもできるGD練習
みんなでできるGD練習
まずは複数人でできる練習方法を紹介します。 同期や就活仲間と練習するだけでなく、さまざまな方法があるので参考にしてみてください。
GD練習イベントに参加する
まずはグループディスカッションが実践できるイベントに参加するという方法です。
就活のイベントやセミナーなど、グループディスカッションの実践ができる場を利用しましょう。
イベントへの参加を戸惑ってしまう人も多いです。しかし、イベントに参加するような就活生はグループディスカッションを経験したことがない人・これから練習したいという人がほとんどですから、積極的にチャレンジしてみることをおすすめします。
はじめは苦手だった人も、どんどん実践することで慣れが出てきて緊張せず進めることができるかもしれません。
就活の面接も同様のことがいえますが、どんどん経験して緊張をほぐし、あがりにくくすることが大切です。
イベントやセミナーでは何度も練習ができるケースが多く、どんどん慣れるように促してくれます。
また、初めて会うほかの学生とグループを組み、本番さながらの緊張感を感じながらグループディスカッションを進めることができるのも、イベントに参加するメリットです。
GD練習でおすすめなのがジョブチャレのGD対策イベントです。本番に近いGDが経験できる貴重な機会を得られるため、あわせてチェックしてみてください。
友達とテーマを決めて練習する
同じ大学に通う友人とテーマを決めてグループディスカッションの練習をする方法があります。
普段よく話をする慣れ親しんだ相手ですが、本番と同様に初対面の人と考え練習すると成果が出やすいです。
セミナーやイベントに毎日参加することは難しいですが、友達との議論であればたくさんできます。
何回も何回も練習をしたい、グループディスカッションの流れを掴みたいときにも有効な方法といえるでしょう。
企業の選考で練習する
グループディスカッションを選考の1つとして行う企業はたくさんあります。
まず、あえて本命ではない企業の選考に挑んでみて、「あくまでディスカッションの練習のために」という意味合いでグループディスカッション選考に参加し、訓練しておくというのもおすすめです。
第一志望ではないと言っても、本番に一番近い形で練習ができるので、実践的で大変おすすめの方法です。
場に慣れるというのはもちろん、グループディスカッションの選考が受かったらそれは自信になりますし、自分でコツをつかめるようになるはずです。
さらに選考が先に進めば、面接の練習にもなります。
第一志望の会社を受ける前に練習用の企業の選考に参加してみるように準備しておくと良いでしょう。
キャリアセンターで練習する
大学に設けられているキャリア支援を行うキャリアセンターを利用するのもよいでしょう。
キャリアセンターは学生の希望に沿った就職に対し、あらゆるサポートが行われています。
キャリアサポートのプログラムの一環として、グループディスカッションの対策講座が企画されている大学が非常に増えています。
自分1人で対策をとるのではなく、プロの目線で客観的に批評してもらうことが重要です。
実際のグループディスカッションによる選考の際も同年代であるテーマについて語り合います。
同じ学年の人と模擬のグループディスカッションに参加することで、事前の実践練習になることでしょう。
一人でもできるGD練習
グループディスカッションは、他の人と集まらずに一人で練習することもできます。
グループディスカッションでは、人とのコミュニケーション力や自信をもって意見する力のほかに、発想力や社会への興味関心も問われるため、一人でも鍛えられる能力を伸ばしていきましょう。
参考書を購入して対策する
就職活動用の対策としていくつかの参考書が発売されていますが、グループディスカッション対策本も書店にはいくつも販売されています。
グループディスカッションってどのように発現したら良いのかわからない、基本を知りたい方は、まずいろはを知るためにグループディスカッション対策の参考書を購入して学んでおくと良いでしょう。
参考書を選ぶ際は、一通りいずれも目を通してみて、これなら実践できそうだと思うもの、読み進めやすいものを選んで購入すると良いでしょう。
またグループディスカッションには論理的な思考が必要ですから、ロジカルシンキングが鍛えられる本もグループディスカッションの対策本になります。
論理的思考ができると原因の追求も上手になり、周りから納得を得られる結論を導き出しやすくなります。
これらの参考書は、グループディスカッションだけでなく、エントリーシートや面接の際にも大変役に立つはずです。
採用担当者の感じる「なぜ」という原因に対して、ロジカルな発言ができると、面接の際にも高評価を得ることができるようになるでしょう。
選考にグループディスカッションがないという就活生も、対策用の参考書を一読しておくのがおすすめです!
ニュースを見て自分の意見を考える
ニュースに対して自分の意見を考えるのも効果的です。
グループディスカッションは、自身の意見を発表する場ともなります。
日頃なかなか発言しない人、他人の前では緊張して話しにくい人でも日頃から自身の意見を考える練習をすることでスムーズに発言できるようになります。
また社会に対する知見を広げておくと、自分が意見するときの引き出しが増やせるため、ニュースを見ておくことには多くのメリットがあります。
授業中に発言する
ゼミやグループ討議などが行われる演習授業に積極的に参加して、発言するのも練習の1つです。
就職活動の選考の際とは異なり、普段から親交のある先生や友人・仲間と共に討議ができるので、気兼ねなく発言もできます。
授業の中で練習ができるので、時間の無駄も一切ありません。
発声練習をする
グループディスカッションでは、複数の選考者がまとまって討論を行います。
意見を発する際に声が聞き取りづらければ、採用担当者の方にも一緒に討論を行うグループにもなかなか意見を拾ってもらえません。
せっかく良い発言をしたとしても聞き取ってもらえないのでは意味がないですし、覇気のない人物だとマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
普段から発声練習をして声の通りを良くするようにしましょう。
これはグループディスカッションに限らず面接でも、聞き取りやすい発音でハキハキした発言ができると良い印象を与えることができます。
インターネットなどには発声トレーニングの方法が公開されていますので、参考にして隙間時間で練習しておくと良いです。
発声練習はできるだけ毎日続けるのがおすすめです。
家で練習をして、家族に聞いてもらったり、学校で友人に聞いて聞き取りやすいかどうかなど評価してもらったりするとなお良いでしょう。
【GD練習】 グループディスカッションを突破するためのコツ
これさえやっておけばグループディスカッションは突破できる!という必殺技のような対策方法は存在しません。
グループディスカッションはテーマやそのときのメンバーによって、進め方や能力の発揮の仕方を変えなければならないからです。
しかし、グループディスカッションを突破するためのコツは多く存在します。
突破のためのコツを頭に入れて、その時々で臨機応変に対応できるようにしましょう。
- スタート地点とゴール地点を定義する
- とにかく発言する
- 相手の意見を聞くことも意識する
- とにかく練習あるのみ
スタート地点とゴール地点を定義する
グループディスカッションには必ず抽象化されたテーマが出題されます。
その議題を基にして自分から議論をさらに具体化して定義をし、チーム内で前提を共有することで話の流れを作り出しやすくなります。
そして具体化することで、テーマについて発言しやすくなるでしょう。
またさらに、ゴール地点を合わせて確認し、定義することも大切です。
これを怠ることで意見や考え方の相違が生まれ、議論が思わぬ方向に進む場合や話がかみ合わなくなってしまう可能性もあります。
メンバー全員が目指すゴール・目標を設定し、共有することで、より円滑にディスカッションを進めていくことができます。
とにかく発言する
まずグループディスカッションは発言してこそ評価されます。これは基本中の基本です。
とにかく発言をするように心掛けましょう。
発言しない状態では、一人だけ取り残されてしまいます。
もちろん発言が苦手な方もいることでしょう。しかし、特に難しく考える必要はありません。
発言を優れたものにする意識よりも、発言すること、ディスカッションに積極的に参加していることに意義があり、評価につながるのです。
相手の意見を聞くことも意識する
発言するだけではグループディスカッションは成立しないものです。
相手の意見にもきちんと聞くことは、自分が場違いな発言をしないためにも大切なことです。
相手の意見をしっかり聞くだけでなく、相手が話しやすい場を作ることを意識しましょう。
発言する方の目をしっかりと見て、適度にうなずきながら聞くと相手も安心して発言することができます。
発言力だけでなく、意見を聞く力も付けるよう意識しましょう。
とにかく練習あるのみ
グループディスカッションは、苦手な方が非常に多い選考方法です。
うまくできるようになるには、とにかく練習することが重要です。
実際に初めてのグループディスカッション選考までに10回は練習しておくと安心です。
グループディスカッションはできれば、本番さながらの方法で練習するのが一番です。
先ほど紹介したように、グループディスカッションは一人でも複数人でも練習することができますから、早めに対策しておきましょう。
【GD練習】 就活のグループディスカッションの練習で抑えておくべきポイント
グループディスカッションのためにさまざまなテーマで練習してみるのもよいでしょう。しかし、豊富なテーマをただ練習するだけでは不十分です。
確実にグループディスカッションのスキルを磨くには、採用担当者がどの部分を評価しているか知ることが大切。練習中に合わせて確認しておきたいポイントを解説します。
- 発言しないのはNG
- 迷惑なクラッシャー行為はNG
- クラッシャー行為を放置しない
- 声の大きさやトーンに気を配る
- 姿勢や振る舞いに気を配る
発言しないのはNG
採用担当者は、グループディスカッションという状況下でどのような発言や質問をするか、どのような態度であるかを選考基準として見ています。
全く発言しないというのは、グループディスカッションに参加していないということに他なりません。
採用担当者も発言がないと適切な評価ができないので、自分の発言に自信がなくても、萎縮せず、自らの言葉で意見を述べましょう。
迷惑なクラッシャー行為はNG
進行を妨害すること、批判ばかりすること、自分の意見を無理に通そうとすることなど、迷惑な行為をクラッシャー行為といいます。
そもそもグループディスカッションは一人の個人的な能力ではなく、グループ内での役割やグループでの行動を確認するためのもので、協調性が重視されるものです。
協調性から逸脱するようなクラッシャー行為は、グループの輪を乱すものとして厳しく評価されます。
クラッシャー行為を放置しない
自身がクラッシャー行為をしていない場合も注意が必要です。グループディスカッション内で他の人がクラッシャー行為をしているとき、何もせずに放置していると放置した人もマイナス評価となってしまいます。
クラッシャー行為があった場合に、角を立てずにどのように円滑に進行するか練習しておくとよいでしょう。
声の大きさやトーンに気を配る
協調性が重視されるグループディスカッションは、周りにどのくらい関心を持てているか、気を配れているかが評価対象になります。
細かなことですが、声が大きすぎないか、小さくて聞き取りづらくないか、あるいはトーンが適切か、練習の時点でお互いに確認してみましょう。
姿勢や振る舞いに気を配る
議論の内容や発言も大切ですが、グループディスカッションでは姿勢や振る舞いなどの基本的な部分も評価対象になります。
つい癖で脚を組んだり、髪をいじったりしてはいないでしょうか。無意識で自分では気づかないこともあるので、こちらも練習の段階でお互いに確認し合っておきましょう。
グループディスカッションの方法を実践して、実際に議論する練習も大切ですが、評価を意識して1つ1つのポイントをクリアしていくとグループディスカッションのスキルも上がります。
【GD練習】実際にグループディスカッションで具体的に行うべき行動
グループディスカッションで成果を出して、面接官の評価を得るためには、どのような対策が必要でしょうか。
グループディスカッションのメンバーは当日、その場で初めて会う人がほとんどですから、あらかじめメンバーで集まって対策を協議するわけにはいきません。
当日、何をすべきなのか、限られた時間の中でとるべき行動を理解し、その場で実践できるようにしておきましょう。
- グループディスカッションが開始するまで
- グループディスカッション開始直後
- グループディスカッション中
- グループディスカッション後
グループディスカッションが開始するまで
グループディスカッションが開始するまでの間、企業によってはメンバーのコミュニケーションを取るための時間や準備時間が与えられることもあります。
また、グループディスカッション開始前に休憩時間が挟まれる場合や面接官がやってくるまでの待ち時間などが生じるケースも少なくありません。
面接官が入室するまでの時間は各自沈黙して待たないといけないと思われる方もいますが、グループディスカッション前にいたっては、積極的に待ち時間や与えられた時間を活用しましょう。
グループ全員で自己紹介をする
まずは、お互いを知るために簡単に自己紹介をしましょう。
大学や学部、話し方などを知るだけで、積極的に意見を言いそうか、消極的な感じかがわかります。
リードしてくれそうか、フォローの必要があるかがわかり、与えられた時間で結論を出すための連携プレーの土台づくりができるのです。
全員が見られる大きな紙があるか確認する
グループディスカッションでは次々に出される意見を、短時間でまとめ、与えられたテーマや課題の解決をしなくてはなりません。
そのために出された意見を、すべてのメンバーがわかりやすく、視覚的に把握していくことが不可欠です。
大きな紙に時系列やテーマごとにまとめて書いていくと効率的なので、メンバー全員で見やすいサイズの紙とマジックなどが手に入ると安心です。
グループディスカッション開始直後
ディスカッションのテーマや課題が与えられ、グループディスカッションの本番がスタートしたら、どのような行動をするべきでしょうか。
いきなり順次意見を言い合うなど、話し合いに入るのではなく、与えられた課題を話し合うための準備が欠かせません。
条件を整理し、目的やターゲットを明確にする
開始前の準備段階では判明していなかった討議テーマや課題を前に、その論点を整理しましょう。
複数のメンバーが集まると、同じ課題に対しても理解の程度が異なり、中には勘違いを起こす方もいます。
認識がバラバラな状態で話し合いを始めても、意見の方向性がバラバラになってしまい、収拾がつかなくなります。
まずは与えられた課題の条件や前提を整理して、お互いの認識を一致させましょう。
そのうえで、何を目指して議論を進めるのか目的やターゲットを定めることが大切です。
役割分担をする
全員が役割を持つ必要はありませんが、時間内に結果を出すためにも、意見を書き出す書記役、時間を管理するタイムキーパー役程度は決めておくとよいでしょう。また、発表がある場合は議論の結果を披露するプレゼン役も議論を始める前か終えた後のタイミングで決めましょう。
タイムスケジュールを決める
だらだらと意見を述べ合っているだけでは、結論が出せません。
いくつかのテーマごとに話し合いをする時間、まとめる時間、プレゼン内容を確認する時間などを配分したタイムスケジュールを決め、それに沿って時間を区切りながら進めていきましょう。
グループディスカッション中
では、いざディスカッションがスタートしたら、どのような行動を取れば良いでしょうか。
面接官はグループディスカッション中も、一人ひとりの様子や対応をチェックしていますので、それを認識して行動することが大切です。
敬語で話す
社会人になれば、同じ年齢でも年下の後輩でも、社内の人間、社外の取引先を問わず、敬語で話すのが基本です。
面接におけるグループディスカッションにおいても、言葉遣いに気を付け、敬語を用いるようにしてください。
ディスカッションに入れていない人に話すキッカケを与える
意見を述べられずにいる方を積極的にフォローしましょう。
グループディスカッションのメンバーといえど、内定を貰ううえではライバルだから、意見が言えない人は放っておこうというのは、あまり得策ではありません。
というのも、面接官は協調性の有無や連携プレーができるか、メンバーのフォローができるかなども見ているからです。
話が脱線しそうな場合は、強引にでも元に戻す
最初に定めた目的やターゲットから外れていったり、同じような議論が繰り返されたりしていると、時間内に結論が出せなくなります。
プレゼンができないのでは意味がありませんから、話が脱線しそうな場合は、「時間が限られているから1回整理しよう。」とか、「ここでこの議論は結論を出して次に進もう。」など区切りを入れて、計画やスケジュールに沿った話し合いができるように軌道修正を図りましょう。
グループディスカッション後
グループディスカッション後は、代表者がプレゼンをし、必要に応じてメンバーがサポートをしてグループとしての活動は終わります。
ですが、グループディスカッションはプレゼンの内容という成果だけでなく、プロセスや態度などもチェックの対象なので、油断してはいけません。
他のグループの発表も真剣に聞く
自分たちが終わったからと気を抜くのではなく、他のグループの発表も真剣に聞き、質疑応答などの機会が与えられた場合には積極的に質問をしましょう。
グループディスカッション後に感想などを求められることや各発表に関するアンケートを求められることもあるので、一つひとつのグループの発表をしっかり聞くこと、異なる意見を学ぼうとする姿勢を見せることも大切です。
【GD練習】就活のグループディスカッションの練習はセミナーがおすすめ
グループディスカッションを大学など仲間内で練習・対策する方法もあるでしょう。
しかしながら、人数が十分集まり、時間や日程が合えばよいですが何度も繰り返し練習会を開くのは難しいことがあります。また、仲間内の意識の違い、評価点が不明瞭なこともあって、必ずしも効果的とはいえません。
やはり、グループディスカッションを本番に近い形で練習するには、セミナーを活用するのがおすすめなのです。グループディスカッションセミナーのメリットを理解し、就活に生かしていきましょう。
- 企業から求められていることを理解できる
- 実際の形式に近い形で練習できる
- 自信がつく
メリット1.企業から求められていることを理解できる
そもそもセミナーは、グループディスカッションを目的にした専用のものです。自分達で行なうグループディスカッションとはノウハウの蓄積が違います。企業や業種毎に求められていることはなにか、評価点を知って就活に生かすことが可能です。
メリット2.実際の形式に近い形で練習できる
セミナーはただ講義を受けるだけでなく、実戦形式でグループディスカッションを練習できます。頭では理解していても実践で追いつかないなど、実践とロジカルは異なるものです。セミナーで実践を積むことによって、グループディスカッションを知り、進め方を肌で感じることができます。
メリット3.自分に自信が付く
グループディスカッションのテーマは毎回変わるので、完全に対策することはできません。毎回変わるテーマを練習するのではなく、グループディスカッション攻略のコツをマスターすることが、何よりの対策になります。
コツがわかればどんなテーマになっても柔軟に対応できる力が付きます。また、それによりテーマが変わってもグループディスカッションの意味を把握しているので、自信が持てるはずです。
このように、グループディスカッションのセミナーは、自分1人では難しい対策、人数がいてもただの議論だけではたどり着けない部分までカバーすることができます。グループディスカッション対策が不安なら、ぜひこちらのGD対策セミナーを活用してみてください。
まとめ:就活のグループディスカッションの練習編
企業の採用試験や選考で扱われることもあるグループディスカッションですが、採用目線から評価を得るには、しっかりルールを理解した上で練習と対策を行う必要があります。評価のポイントを意識した練習をしましょう。
ただし個人での練習には限界もあるので、企業視点からスキルを身につけられるセミナーの活用も検討してみるとよいです。
就活市場では、グループディスカッションの対策の他、就活に役立つ情報を配信しています。