就活用語解説。よく聞く「サイレントお祈り」って何?

就職活動をしていると、たまに聞き慣れない言葉を耳にします。「サイレントお祈り」というのもその一つです。内定が出され始める時期に耳にする言葉ですが、この言葉を皆さんは理解していますか?「静かに祈られる?」「なんとなくネガティブなイメージ」「お祈りメールとかは聞いたことがある」色々な話を耳にします。就活用語の中でも今回は、この「サイレントお祈り」という用語についてご紹介していきます。

サイレントお祈りって何?

通常企業で選考を受けると、不採用の場合には「今後の活躍をお祈りします」といった内容が文末に書かれたメールが届きます。これを学生たちの間では「お祈りメール」という風に呼んでいました。サイレントお祈りの「お祈り」はこのお祈りメールからきています。

 

「選考通過者にのみ連絡をします」というケースもあり、この場合は当然不採用メール、つまりお祈りメールは届きません。しかしそのような事前通知がない場合でも、企業から連絡のないケースというのが昨今の就活市場では頻発しており、これを「サイレントお祈り」と呼んでいるのです。何の連絡もないですし、通過者以外にはお祈りメールが届くと思っている学生は当然この事態に混乱してしまいます。いくら選考をする側だからといって、不採用者に全く連絡をしないのは失礼ですし、マナーの面から見ても疑問を呈する声は少なくありません。

 

サイレントお祈りの実態はこんな感じ

就活生にとっては迷惑このうえないサイレントお祈りですが、大手就活サイトなどによるアンケートによると企業の20%~30%がサイレントお祈りを実施しており、現在もその割合は増えているのが実態です。

学生は複数の企業へ就職活動を行うわけですので、ほぼすべての就活生がサイレントお祈りを経験すると言っても過言ではないでしょう。

学生によっては何度もサイレントお祈りを経験することもあり、10回以上サイレントお祈りされたという学生も決して珍しくはありません。

大手企業が多い

サイレントお祈りをするのはどんな企業なのか気になるという学生も多いと思いますが、実は大企業になればなるほどサイレントお祈りの割合が大きくなります。

中小企業におけるサイレントお祈りの割合は10%以下であるに対して従業員が300人を超えるような企業では15%ほど、従業員が1,000人を超えるような大企業では25%~30%がサイレントお祈りを行っているというデータもあります。

また、大企業の中には2次選考以降は全員に合否を連絡しているが、1次選考については合格者のみの連絡としているというところも多く、実際にはここで示した数字以上にサイレントお祈りを経験することになる学生がたくさんいるというのが実情です。

作業が滞り、連絡が遅れているだけかも

サイレントお祈りが厄介なのは、本当に選考に落ちてしまっているのか、それともただ連絡が遅れているだけなのか判断がつきづらいという点です。

大企業では応募者が多くて選考過程に遅れが生じ、選考結果が予定通りに発表できないというケースも珍しくありません。

こういった場合に数日遅れても合否結果を知らせてくれれば自分の結果をハッキリと認識することができますが、サイレントお祈りをされてしまうと自分の立ち位置が不安定になってしまいます。

学生の中には気持ちの切り替えができないと感じる人も多いことでしょうし、今後のスケジュールの組み方にも悪影響が出かねません。

気になるならば企業に結果を問い合わせてみることも考えてみましょう。

コロナの影響でサイレントお祈りは増えている

新型コロナウイルスの影響により今年は就職活動にも大きな変化が生じています。

採用枠を縮小する企業やリモート面接を採用する企業が増えていますし、密を避けるために内定を出す時期を1ヶ月以上後ろ倒しにするという企業も目立ってきています。

また、新型コロナウイルスの拡大に伴ってサイレントお祈りを行う企業が増えているという状況も看過できません。

このような背景には採用活動に十分な人数を割くことができないというやむを得ない事情もありますが、今後の見通しが不透明だということで合否の判定を延ばして保険として人材を確保しておきたいという姿勢も垣間見えます。

どちらにしても企業の事情に振り回される学生にとっては迷惑なことでしかないでしょう。

サイレントお祈りの基準

とは言え、企業側がメールを送る気がないのか、あるいは連絡が遅れているのかを判断するのは簡単ではありません。一般的な基準としては、2週間程度を目安にしておくのが良いとされています。通過者であれば早ければ2、3日後、通常は1週間程度で連絡がくるので、それ以降連絡がないようであればサイレントお祈りを覚悟しておいた方が良いかもしれません。

実際にサイレントお祈りをしている企業

サイレントお祈りという用語自体は多く使われるようになっていますが、実際に実行している企業の割合が多いのかという点も、気になるところだと思います。判明しているだけで、サイレントお祈りをしている企業の割合はおよそ2割と言われています。

 

つまり、5社面接を受け、全て不採用だったとすれば、およそ1社はサイレントお祈りをしてくるという感覚です。また、企業規模が大きい程にサイレントお祈りをする割合が高いことも分かっています。違いはおよそ1割となるので、大手企業を集中的に受けている学生であれば、体感的には更に多くのサイレントお祈りをされると考えておいた方が良いかもしれません。

サイレントお祈りを企業がする意図

サイレントお祈りをする企業の目的は様々です。例えば内定を出した学生が辞退をした場合、不採用社の中から繰り上げで内定を出すことがあります。お祈りメールを事前に送ってしまうと、学生側は「あっ、繰り上げ採用かな」と気付いてしまい、最悪連鎖的な内定辞退に繋がるので、これを防ぐ目的があります。

 

他にも、不採用メールを送ったことで、それに対するクレームが来ることを避ける目的もあります。不採用の理由を問いただす学生や、学生の保護者が出て来るというケースもあり、企業側はこういったリスクを回避したいと考えています。

 

企業がサイレントお祈りをする理由は?

サイレントお祈りという行為は決して学生に評判の良いものではありません。

多くの学生は少しくらい遅れても構わないから、一人ひとりに合否を連絡してほしいと考えています。

また、サイレントお祈りは企業の品格を貶める行為と言っても過言ではなく、企業側にとってもリスクのある行為です。

それにもかかわらず、なぜ企業はサイレントお祈りを続けるのでしょうか。

ここでは多くの企業がサイレントお祈りを行う理由を詳しく紹介していきます。

応募者が多くさばききれないため

大企業がサイレントお祈りを行う一つの理由に、採用活動を円滑に行うために必要な人材が足りていないという状況があります。

ここ数年の就活市場は売り手市場となっているため、学生の内定率は右肩上がりとなっています。

中には1人で複数の内定を獲得する学生も見られ、その結果として内定辞退を受ける企業も目立ってきました。

大企業の場合はただでさえ応募者が多いことに加え、本来は必要ない内定辞退者への対応などもしなければならず、予定通りに採用活動を進めることが難しくなっています。

就活の選考では当然ながら合格者よりも不合格者のほうが何倍も多いわけですので、人手が足りなくて不合格者まで手が回らないというのが実情でしょう。

ミスを起こさないため

「内定や選考の合否を知らせるメールが本人以外にも送信されてしまった」というようなニュースを耳にしたことのある学生も多いでしょう。

本来はBCCとして送信するべきのメールをCCとして送信してしまうことで起こる単純なミスですが、このような事象は毎年のように起こっています。

個人情報の保護が重要となっている現在において、このようなミスをしてしまうと企業の信用に傷を付けてしまうことになりますし、メールの再送信や謝罪などに手間を取られることで、採用スケジュールに遅れが出てしまうかもしれません。

このような人為的なミスを起こすことなく、少しでも採用活動をスピーディーに行うために、あえて企業はサイレントお祈りという手段を選んでいるわけです。

単純な連絡ミス

合否に関係なく連絡をすると言われているにもかかわらず、指定の期日を過ぎても何の連絡も来ないということもあります。

この場合、合否のボーダーライン上にいて合否の決定が先延ばしされているというケースも考えられますが、一方で単純な連絡ミスということも考えられます。

選考結果を通知すると伝えられているのになんの連絡も来ない場合は、とりあえず2週間を限度に待ってみましょう。

大企業になればなるほど採用スケジュールにも遅れが出やすいので1週間~10日くらいの遅れが出ることは珍しくはありません。

しかし、2週間経っても連絡がないのであれば担当者に直接問い合わせてみることをおすすめします。

この際、相手に失礼がないように正しい方法で行う必要があります。

サイレントお祈りの可能性がある場合の対処法

すでに説明したように、サイレントお祈りかどうかは2週間を限度に見極めるようにしましょう。

応募者が多い企業の場合は選考スケジュールが数日~1週間ほど遅れることは珍しくありませんが、2週間以上遅れることはまずないからです。

2週間経っても何の連絡もない場合はサイレントお祈りの可能性も否定できません。

合否が気になって就職活動に集中できないという場合には電話やメールで企業に直接合否を問い合わせてみると良いでしょう。

きっぱりと諦めて次に進む

面接を受けてから2週間以上経過したのに採用担当者から何の連絡もなく、不安になって選考結果について企業に問い合わせてみても連絡に出てくれない状態だということもあるかもしれません。

そんなときは「そんな失礼な会社はこちらから願い下げだ」という気持ちで切り捨てて、新しいステップに進むために気持ちを切り替えることも重要です。

いつまでもサイレントお祈りに気を取られてしまうと就活スケジュールにも支障が出て、別の企業の選考にも悪影響を与えてしまいます。

中にはわざと合否を確定ない状況で人材を引き止めて、内定辞退者が出たときの補充のためにキープする企業もありますが、そのような状況でも2週間以上経過していれば次の企業を受験したとしても問題となることはありません。

企業に直接問い合わせする

どうしても結果が気になって気持ちの整理がつかないという場合は、2週間経過するのを待って採用担当者に直接問い合わせてみましょう。

たとえ選考に落ちてしまっていたとしても、気持ちを切り替えて次の段階に進むことができます。

問い合わせは電話でもメールでも問題ありませんが、いきなり選考結果を問うのはやめましょう。

まずは合否の決定がいつ出るのか、そのタイミングを聞くようにします。

一刻も早く合否結果を知りたいというのが就活生の本音でしょうが、最初から結果を問い合わせるのは相手に対して失礼であり、良くない印象を与えかねません。

今回の選考にパスしていても、次回の選考で落とされてしまうことにもなりかねないので注意が必要です。

電話で問い合わせする

電話で問い合わせを行う場合に注意しなければならないのは、電話をかける時間帯です。

出勤直後や退勤前の時間帯は忙しいことが多いので、このような時間帯はできるだけ避けるようにします。

10時~11時、14時~16時といった時間帯を見計らって電話をかけるようにすると良いでしょう。

また、お昼休みやその前後はマナーとして電話をかけるのは避けるべきです。

上記の時間帯であっても、業務にできるだけ支障が出ないように、短い時間で用件を済ませるようにします。

話す内容についてはあらかじめメモなどにまとめておくとスムーズに進められるでしょう。

電話での問い合わせをするうえで、もう1つ注意したいのが言葉遣いです。

相手と直接話をするということで感情が出やすいですが、連絡が遅いというイライラした気持ちを相手に悟られてしまうのはNGです。

丁寧な言葉を心がけて、失礼のないように対応しましょう。

電話で問い合わせする際の例

ここでは、電話でサイレントお祈りについての問い合わせを行う際の例文を紹介します。

電話の場合は直接話をするので緊張してしまいがちですが、担当者に良い印象を持ってもらうためにも明るくハキハキと話すように心がけましょう。

「お世話になっております。△△大学□□学部の○○○○です。

先日の面接試験では貴重な時間を割いていただきありがとうございました。

面接時に結果の連絡がいつ頃になるのかお尋ねすることを忘れてしまいましたので、お忙しい中申し訳ありませんがお電話差し上げた次第です。

改めて採用結果の連絡がいつ頃になるのか教えていただけませんでしょうか。」

(予定を教えてもらった場合)

「承知いたしました。お忙しい中お時間を頂いてありがとうございました。失礼いたします。」

電話のタイミング次第では担当者が不在の場合もあります。

もしも不在だった場合は次のように対応しましょう。

「本日中にお戻りになられますでしょうか。」

(はい)

「わかりました。後ほどご連絡差し上げます。ありがとうございました」

(いいえ)

「承知いたしました。それでは日を改めてお電話させていただきます。ありがとうございました。」

メールで問い合わせする

サイレントお祈りの問い合わせはメールでも問題ありません。

メールの良いところは電話のように時間帯を気にせずにいつでも送信することができるというところです。

ほとんどの企業では朝イチでメールチェックを行うので、勤務が始まる前に送るようにするとスピーディーなレスポンスが期待できるでしょう。

深夜にメールを送信するのは失礼なのではないかと考える学生もいるかも知れませんが、基本的にメールする時間はいつでもOKです。

ただ、場合によっては深夜にメールを送ることで「この学生は不規則な生活を送っているのではないか」と思われてしまうかもしれないので注意しましょう。

メールの場合も電話と同様に丁寧な文章を心がけるようにします。

話し言葉に比べて書き言葉は強い表現になりがちなので注意が必要です。

メールで問い合わせする際の例

メールの場合も基本的には電話と同じで選考結果を直接問い合わせるのではなく、連絡がいつ頃になるのかを尋ねるようにするのがマナーです。

また、連絡先として署名を忘れずに書くようにしましょう。

件名:○月○日の面接の選考結果に関して【△△大学□□学部 ○○○○(フルネーム)】

本文:ABC株式会社

人事部 採用者担当 ○○様

いつもお世話になっております。

△△大学□□学部の○○○○と申します。

○月○日の面接試験では私のために貴重なお時間を割いていただきまして、誠にありがとうございました。

面接の選考結果に関しまして、いつ頃ご連絡を頂けるのか教えていただきたく、メールを送らせていただきました。

本来であれば面接時に確認しておくべきところでしたが、不注意で聞きそびれてしまったため、改めてメールを送らせていただいた次第です。

大変お忙しいところ誠に申し訳ございませんが、ご連絡いただけると幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

署名:△△大学□□学部 ○○○○

住所:

電話番号:

メールアドレス:

終わりに

最近ではサイレントお祈りに対して、掲示板やTwitterなどで不満を口にする学生も増えています。もしもサイレントお祈りをされた場合には、イライラを企業やネットに対して吐き出すのではなく、落ち着くことが重要です。企業側は学生のネット上における素行調査も行っているので、最悪の場合就活全体を不利にしてしまう可能性があります。悶々とする気持ちはあるかもしれませんが、どうせサイレントお祈りをするような企業であれば入らない方が良かった、と気持ちを切り替えて就活を継続しましょう。

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