選考の中には、集団選考の一つとも言われるグループディスカッション(以下、GD)があります。そんなGDを経験した就活生の中には、GDクラッシャーと言われる人に会ったことがあるという経験をもつ人も多いのではないでしょうか。
GDクラッシャーとは、協力が必要なGDの中で、チームのことをまったく考えず、自己中心的に物事を進めていく人物のことです。このような人物に遭遇すると議論はまとまりませんし、チーム全体に悪い影響を及ぼしてしまいます。自分はしっかりしているのに、GDクラッシャーによってマイナス評価をつけられてしまうのは嫌ですよね。そうならないためにもGDクラッシャーの特徴や対策をしっかり理解して、グループディスカッションを成功させましょう。
意見に対して批判ばかりする人
このような人物は、自分の意見をほとんど言うことがありません。そのくせ他人の意見に対して批判ばかりするという特徴をもっており、メンバーが一生懸命考えだした意見やアイデアをことごとく潰してきます。
対策法は?
意見を言わせる
批判はするくせに意見は言わない。そんなGDクラッシャーには、意見を言わせるようにしましょう。意見を言わせた上で、その意見に一度指摘を入れると相手もそう簡単に批判できなくなります。
自己主張が激し過ぎる人
自己主張が激しすぎるGDクラッシャーは、自分の意見を曲げない傾向にあります。意固地なくらい自分の意見を貫き通し、他人とわかり合おうとしたり考えを共有したりする気持ちがありません。
対策法は?
他のメンバーにも意見を聞いてみる
自己主張が激しすぎる人の意見を聞いた後、他のメンバーにも意見を言ってもらう空気を作りましょう。均等に話をふってあげるなどして、他の人も主張できる環境づくりを心がけてください。
論理性に固執する人
論理性に固執するGDクラッシャーは、論理性のある意見しか認めないので誰かが言った意見に対して、論理性を突き詰めようとしてきます。「なぜ?」や「どうしてそう思うの?」と問い詰め、ディスカッションを混乱させる存在です。
対策法は?
制限時間があることを伝える
議論を進めるために、時間が限られていることを伝えましょう。いちいちロジックを見つけ出そうとすると先に進めないということを説明すると、分かってくれる場合もあります。
多くの意見を出すことが大事だと伝える
制限時間のことを伝えた上で、どんどん意見を出していく方が生産的だということを理解してもらいましょう。最後に突き詰めるまでは、一つ一つの意見や前提は大雑把であることをわかってもらう必要があります。
強引に主導権を握ろうとする人
いわゆる、仕切りたがるGDクラッシャーです。このような人にはリーダーシップがなく、主導権を握っても仕切る能力がないのでチームにとって迷惑千万です。勝手に人の意見をまとめたり、進行をしようとしたりする特徴があります。
対策法は?
進行役を切り替える
直接、あなたは進行役に向いていない、とは言えません。そこで徐々に主導権を切り替えていくことが必要になります。自分が意見を言い終わったら、GDクラッシャーに話させるのではなく、すかさずまた自分が喋って他の人にバトンを繋ぐなど、GDクラッシャーを割り込ませる時間をなくすように展開してみてください。また、その人自身に意見を聞くのも口を塞ぐいい対策法です。
終わりに
GDクラッシャーは必ずしも意図的にグループディスカッションを邪魔しようとしているわけではありません。GDクラッシャーも一人の就活生、内定をとりたくて頑張っている結果、それが空回りしてしまっているのです。やり方が悪かっただけで悪意がない様子ならば、GD内の適切な役割を決めてあげるなどしてみんなで協力し、答えを導き出していきましょう。また、自分自身がクラッシャーにならないためにも、GDの対策をしっかり立てておきましょう。