みなさんこんにちは、ライターの若大将です。
みなさんは「企業選びの軸」をお持ちですか?
「企業選びの軸」とは言ってみれば、就活における自分の価値観のようなものです。どんな企業で働くか?その判断基準が企業の軸と呼ばれるものです。
だからこそ、当然その価値観や判断基準がないままに就活を始めても、どんな業界や企業をみればいいか分かりません。さらには内定をもらった後も、どこの企業に行けばいいのか分からなくなってしまいます。
だからこそ、企業選びの軸は就活が本格化する前、今の時期にしっかり決めておきましょう。そこで今回は、企業選びの軸の作り方をご紹介します!
ブルース・リーが教えてくれた企業選びの軸の作り方
突然ですが、みなさんは映画俳優のブルース・リーをご存知ですか?
昔の香港アクション映画の大スターですね。そして彼は同時に立派な思想家でもあり、彼はその思想をもとにした拳法を生み出してしまうほどの大人物です。
そして、彼の出演した映画「燃えよドラゴン」の劇中には、彼のその思想がとても色濃く反映された名言があります。それがこちらです
「考えるな、感じろ」
ブルース・リーの映画を見た事がない方や、彼の事を知らない方でも、あまりにも有名なこのセリフはご存知なのではないでしょうか?
そして、動画をご覧いただければ分かるように、実はこのセリフには続きがあります。それが
「それは月をさす指のようなものだ。指先に集中していては、真の栄光を取り逃がしていまう」
というものです。
そしてこの2つのセリフこそが、あなたの企業選びの軸を作るための鍵となるのです。
しかし、これは一体どういう意味なのでしょうか?それらの意味を解説するとともに、そこから就活の軸を作るにはどうしたらいいのか?実際に見ていきたいと思います。
「考える、感じろ」それは自己分析の入り口だった!
企業選びの軸を作るには「自己分析」をすることは必要不可欠です。なぜなら、自分のことを知り、自分が何をしたいか?を考えないことにはそれを実現するための企業を選ぶことは出来ないからです。当然ですね。
そして彼が残したこの言葉は、その自己分析を行う上で、とても大切なことを教えてくれています。
劇中でリーは、自分が教えた通りに蹴りを放った弟子に対し「そうだ、何か感じたか?」という質問をしました。そして弟子はそれに答えようとしたところ、頭を叩かれ「考えるな、感じろ」と叱られてしまいます。
一見「なんだそれ、自分で質問しておいてそれはないだろ」と思えるこのシーンですが、叩かれた当の弟子もまさにそんな顔をしています。
なぜリーは弟子の頭を叩いたのでしょうか?それは彼は「言葉にできないものを言葉にしようとしたから」です。
リーは弟子に「五感を研ぎ澄ませ」と教えました。しかしその五感から得た「感覚」を言葉にすることは絶対に出来ません。なぜなら、それを感じる事ができるのは自分だけだからです。
例えば「美味しい」や「うるさい」といった感覚は言葉によって相手にその意味を伝える事ができます。しかしそれらの言葉を通じては「美味しい」や「うるさい」といった感覚そのものを伝えることはできません。
言葉を通じて伝えることができるのは「意味」だけであり、そこに「感覚そのもの」を載せることはできないのです。
言葉というものは、言ってみれば「私たち全員のもの」です。私たちは互いに言葉を共有することで意思を疎通し、情報を交換することでこの文明を発展させてきました。それはちょうどあなたがこの記事を読んでいるのと同じことです。
しかし一方で感覚は「自分だけのもの」です。そのあなたが感じているところのその感覚はあなただけのものであり、それ自体をそのまま他人と共有することは出来ません。
自分だけにしか感じることのできないその感覚はまさに「あなた自身」に直結したものです。あなたの感じる「好き」も「嫌い」も、あなただけのものです。そしてそれを追求することが自分を知ること、すなわち「自己分析」なのです。
だからこそ、リーは「考えるな、感じろ」と言ったのです。言葉に頼る前に、まず自分の感覚を捉えよ。考えるのはその後だ。と伝えたかったのです。
これについてはまた別の記事でも書いていますので是非そちらも参考にしてみてください。
就活の自己分析は「ごんぎつね」にあり!君はあの名作「ごんぎつね」を5時間語れるか?
「月をさす指のようなものだ」は人生の目標を考える鍵だ!
まずこの「それは月を指す指のようなものだ。指先に集中していては、真の栄光を取り逃がしてしまう」
この話は一体どういったことを伝えたいのでしょうか?実はこの例え話、仏教の禅宗にも同じものが伝わっています。
禅の世界では、経典などはその方向性は示すものの、言葉では本来の釈迦の教えは伝えられないとし、文字や言葉による伝達を避け、座禅にひたすら励むことにより、以心伝心、お釈迦さまと同じ域に達し自ら悟ることを目指しています。
その例えとして、「指月」が用いられ、月を指す「指」を経典に、その延長線上にある「月」を仏の教えとし、月に辿り着くことがすなわち悟りの境地としています。
「月」(仏の教え)を知る上で、経典はあくまでも「指」であり、その方向を示す便宜的なものであり、決して「月」そのものではなく、あくまでも座禅により以心伝心、自らが「月」に辿り着くことが重要であると説いています。
これは就活においても全く同じことが言えるはずです。
この物語における「指」とはまさに就活の事です。そして月こそは「人生の目標」と言えます。
就職活動や企業選び、また将来の夢というのは、あくまで人生の目標への手段にしか過ぎません。
就職活動が終わっても、企業に入っても、将来の夢を叶えても。人生は続きます。しかし、人生が終われば全ては終わります。人生の目標こそが最後の到達点であり、ゴールなのです。
だからこそ、企業選びの軸はその人生の目標から逆算する事で考える事が出来ます。
例えば、人生の目標が「今よりも世界を良くしたい」であるならば、それに対して具体的に「どのように良くしたいか?(What)」や「どうやって?(How)」という疑問が生まれます。
このように人生の目標に対して5W1Hの質問を重ねていけば、あなたの企業選びの軸は確実に明確化出来ます。
一緒に実践したい!「Will・Can・Must」のフレームワーク
先ほど考えた企業選びの軸ですが、実はこれだけでは十分に機能しません。なぜなら、企業とはあなたに手段を提供してくれる「だけ」の場所ではないからです。
あなたは自分の人生の目標を達成するために企業へ入ると同時に、企業に対してその対価を支払わなくてはなりません。その対価とは「時間」と「スキル」です。
もちろん近年は労働環境の改善などから、企業がその対価として時間を求める事は少なくなりました。しかし、それでも依然、私たちにはスキルとしてその対価を支払う必要があります。
そこで、以下の図を見てみましょう。
Willの円「将来やりたい事」「やりたい仕事」
Mustの円「会社から求められている仕事」「やらなくてはならない仕事」
Canの円「自分が提供できる事」「自分にあるスキル」
図のそれぞれの円は以上の事を意味しています。
そしてこのフレームワークでは、3つの円が重なる仕事こそ、理想的な仕事である。とされています。
先ほどのブルース・リーの言葉から、私たちは人生の目標とその手段。すなわちWillとMustを考えました。そしてCanについても「考えるな、感じろ」の言葉から自己分析をすれば、それはおのずと見えてきます。
いかがだったでしょうか?いかにしてブルース・リーの言葉を聞けば、企業選びの軸を見つける事ができるか、お分かりいただけましたでしょうか?
偉大な映画スターであり思想家でもあったブルース・リーがは、その人生の本質を鋭く捉えた言葉を私たちに残してくれました。
それでは最後に、もう一度彼の言葉をおさらいしましょう。
「考えるな、感じろ」
「それは月を指す指のようなものだ。指先に集中していては、真の栄光を取り逃がしてしまう」
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