自己PRでコミュニケーション能力を伝えるには?好印象を残すためのポイント

自己PRでコミュニケーション能力を伝えるには?好印象を残すためのポイント

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はじめに

「自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたいけど、良い文章が思いつかない」 「自己PRでコミュニケーション能力をアピールするためには、どんなことに注意したら良い?」 「企業が求めるコミュニケーション能力とは?」 など、就職活動の面接や履歴書でコミュニケーション能力の高さをアピールしたいと考える方には、たくさんの疑問があるのではないでしょうか。

この記事では、自己PRでコミュニケーション能力を話す際のポイントや好印象になる自己PRの作り方、企業が学生に求めるコミュニケーション能力などについて紹介しています。

この記事を読むことで、コミュニケーション能力をアピールできる自己PRの作り方が把握できるため、自己PRの作り方に悩んでいる人にも役立つでしょう。

就活や受験の際の自己PRとして、コミュニケーション能力をアピールしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

コミュニケ—ション能力は自己PRになる?

冒頭でも述べた通り、就職活動の面接でコミュニケーション能力をPR要素として話している学生はかなりの数にのぼります。

また新卒の学生だけではなく、転職組の社会人の中でも「コミュニケーション能力」をPRに使う人の割合が相当多いことが分かっています。

これらの情報を鑑みても、PR材料としてコミュニケーション能力を迂闊に使うのは、ギャンブル要素が強いかもしれません。

どうしてもコミュニケーション能力の高さを伝えたい、自信があるという場合には、入念に準備する必要がありそうです。

コミュニケーション能力を自己PRする学生は多い

コミュニケーション能力は自己PRになります。

しかし、コミュニケーション能力を自己PRする学生は少なくありません。

そのため、コミュニケーション能力を自己PRとしてアピールするためには、他の学生との差別化を図る必要があります。

自己PRでコミュニケーション能力をアピールする際は、自分らしさを特に意識しましょう。

学生に対して企業が求めるコミュニケーション能力とは

コミュニケーション能力が高いことをアピールするPRは確かに評価が分かれるものの、社会人は高いコミュニケーション能力が求められるので、自己PRに書くのであれば、社会人として役立つコミュニケーション能力を持っていることをアピールする必要があります。

もし、自己PRにコミュニケーション能力に長けていることを訴えたいのであれば、「コミュニケーション能力が高い」と言うのではなく、次のポイントに意識して自己PRを書くようにしてください。

相手の話を理解し相手が求めることを話せること

社会人のコミュニケーションでは、相手の話を理解しながら話すことができるスキルが必要になります。

特に営業先では、相手の話の中から何を営業先が求めているかを引き出す必要があります。

相手の求めていることが何かをわかっていなければ、いくら会話のラリーを続けることができたとしても、コミュニケーション能力に長けているとは言えません。

アルバイトや学校生活で、相手の話を理解し行動したことがないか今までの経験を振り返ってみましょう。

場の空気を読むのがうまい

社会人になると場の空気を読まなくてはいけない場面が多く登場します。

場の空気を読む力があれば、チーム内の士気を下げるような発言や、取引先、クライアントが不機嫌になるような発言をすることなく、状況に合わせた話の提供を行うことができます。

特に営業では、話すタイミングを間違えると取引自体が失敗になってしまうこともあります。

場の空気を察知するスキルが高いとアピールすることができれば、社会人としてのスキルをアピールするだけでなく、その会社が求めている人材であると思われる可能性があるので、空気を読むのがうまい方は、空気を読んで成功した体験談を記載しましょう。

相手のメリットを考えながら営業ができる

営業職に就くと、新規契約を結んでもらうために、クライアントに対してメリットを伝えながら営業を展開していくこともあります。

このようなスキルがもともと備わっていると、営業で業績を伸ばしている企業であれば、即戦力として採用される確率も一気に高くなる可能性があります。

会話の中で相手の魅力を見つけて褒めることが得意な方や、アルバイトでお客さんに対して営業して販売した経験があれば、自己PRに書いて自分のコミュニケーション能力の高さをアピールすることができるので、ぜひ相手のメリットを考えてコミュニケーションができることを記載するようにしましょう。

コミュニケーション能力を自己PRで話す際の3つのポイント

コミュニケーション能力はビジネスパーソンとして不可欠な能力であり、接客や営業の仕事をはじめ、取引先との商談、職場の中で業務を遂行するうえでも大切な要素です。

業種や職種を問わず、最低限持っていたいコミュニケーション能力を、自己PRとしてうまくアピールするにはどうしたら良いのでしょうか。

「コミュニケーション能力」という言葉は使用しない

自己PRとしてアピールするには代表的な能力の一つですが、「私の強みはコミュニケーション能力です。」というのはオススメできません。

コミュニケーション能力はビジネスパーソンである以上、誰しも持ち合わせていたい能力です。

コミュニケーション能力といっても幅広くありますので、どのようなコミュニケーションを得意とするのか、その得意な能力を具体的に伝えるようにしましょう。

たとえば、「人の気持ちが良くわかる」、「多くの人の集まりをまとめるのが得意」、「その場を和ませて交流を深めることができる」などに置き換えましょう。

コミュニケーション能力を発揮して成果を出したエピソードを具体的に話す

コミュニケーション能力があるといっても、一体どのようにあなたがコミュニケーションを取っているのかは伝わりません。

具体的なエピソードを挙げることで、どのようなコミュニケーションの取り方をする人なのかをアピールするともに、本当にコミュニケーション能力が高いことをアピールしましょう。

入社後コミュニケーション能力をどう活かすのかを伝える

コミュニケーション能力はどんな仕事や職場においても求められる要素の一つです。

だからといって、コミュニケーション能力が備わっているだけで採用されるわけではありません。

入社後にどう活かしたいと考えているのか、具体的に伝えましょう。

好印象につながるコミュニケーション能力の自己PRとは

コミュニケーション能力をアピールする際に、いくつかおさえておくと好印象に繋がるポイントがあります。

以下のポイントを意識して、さらに完成度の高い自己PRを作成しましょう。

実際のエピソードがあると強い

そもそもコミュニケーション能力という表現自体が非常に曖昧なものである、ということを理解しておきましょう。

「私にはコミュニケーション能力があります」と言われても、話を聞く側の採用担当者にはピンときません。

コミュニケーションを強みにしてくる学生や転職希望者が大勢いるのですから、尚更心に残るPR方法のハードルは上がります。

その中で自分が目立つためには、実際に体験したエピソードを紹介するのが大事です。

コミュニケーション能力があったからこそ成果を出せた話、コミュニケーションによってピンチを乗り切った話など、具体的な事例を出すことで、相手に自分の印象を残すことができます。

逆に言えば、具体的な事例を持っていないという人は、面接でコミュニケーション能力をPRするのは避けた方が良いでしょう。

考え方や価値観、当時の感情と結び付ける

まず、コミュニケーション能力を自己PRの題材にする学生は少なくありません。

そのため、自身の考え方や価値観、当時の感情を自己PRに取り入れて、自分らしさが伝わるよう心掛けましょう。

これらは、学生一人一人異なります。

コミュニケーション能力をアピールする点ではかぶってしまっても、自身の感情などを伝えることで一人一人違ったアピールができるのです。

このように、自分なりに考えたこと、それに対する行動などを積極的にアピールしましょう。

コミュニケーション能力を関連づけた自己PR例文

ここからは、コミュニケーション能力を関連づけた自己PR例文を紹介していきましょう。

具体的な例文があると、コミュニケーション能力をアピールするための自己PR文がどのようなものかイメージでき、書きやすくなります。

ここで紹介する例文をそのまま使用するのではなく、自分の言葉に置き換えて、より良い自己PR文を作るようにしましょう。

① 人の意見をしっかり聞くことで円滑なコミュニケーションができることをアピール

「私は人の意見をしっかりと聞くことをモットーにしています。

ゼミやサークルなどでどんなに意見が合わない人や意見が対立してしまった場合でも、その人の意見を聞き、発言の場を奪うことはしませんでした。

なぜ、反対の意見なのか、なぜその人がそんなことを言うのかを理解することで、わだかまりが解ける場合やお互いの意見を尊重し合って、より望ましい解決策や結論にたどり着くと考えているからです。

人の意見をしっかり聞くことで自分の考えも深まる場合やスムーズな議論ができます。

御社で仕事をしていくうえでも、相手の話を丁寧に聞き、お互いの意見の良いところを尊重し合って、業務上の課題の解決や会議やプロジェクトでの実りある議論をしていきたいです。」

② コミュニケーションを通じたまとめあげる力をアピール

「私は多くの意見を吸い上げて、みんなが納得する結論に導くのが得意です。

大学の学園祭の実行委員をしていましたが、それぞれ、やりたいことが違い、方向性もバラバラで思うようなプランの作成ができない事態に陥りました。

一通り、すべての実行委員の意見を聞いて、それを書き出し、方向性が同じ意見をまとめていきました。

バラバラだった意見が少しずつまとまっていく様子を見ていたメンバーは、それならこれを加えようなど、自分の意見を通すのではなく、より発展的な意見を出してくれるようになったのです。

会社でも多くの人が集まれば、様々な意見が出ますし、取引先と意見が対立することもあるかと思います。

多様な意見をまとめあげる能力を活かし、全員が納得のいく結論を早期に導き出して円滑な業務や取引先との円滑な関係を築くために役立てたいです。」

③ 報連相を実践できることで円滑なコミュニケーションを図れることをアピール

「私は報連相の実践による円滑な人間関係の構築を得意としています。

ホテルのフロントでアルバイトをした経験があるのですが、お客様から質問されたこと、希望されたこと、クレームを受けたことなど、上司に必ず報告するとともに、必要があれば、お客様の希望を叶えてくれる部門に連絡を取るようにしてきました。

不自然な行動をしているお客様を見かけた時もすぐに上司に相談したところ、お客様が脳梗塞を引き起こす寸前だったことが判明し、救急搬送され大事に至らずに済んだのです。

どんなに小さなことでも報告、連絡、相談をすることで相手との理解が深まり、円滑な人間関係の構築や、トラブルの回避につながることを学びました。

入社後も上司や同僚など関わる人たちと報連相を徹底することで、円滑な関係を築くともに、問題の未然予防や早期解決を図り、スムーズな業務遂行に努めていきたいです。」

④人との関わり方をアピール

私は人の心を開くことが得意です。

学生時代、アパレルショップでアルバイトをしていましたが、そこでは個人の販売数に合わせてインセンティブが入る制度がありました。

私は人と話すことが好きで、その人の好む服装、イメージしているシチュエーション、理想とするスタイルといったものを引き出すことが得意でした。

お客様の中には、店員と話すことに苦手意識を感じているという人もいましたが、人に合わせた距離感を取ることで、信頼関係を構築していきました。

その結果、お客様も私のコーディネートや営業にも耳を傾けてくれるようになり、月額のインセンティブ報酬トップを、毎月のように獲得できるようになりました。

多くの常連さんも獲得し、中にはプライベートで食事に誘ってくれるお客様もいました。

貴社では営業部を志望していますが、私の「人の心を開く力」は必ずお役に立てると確信しております。

実績がない場合の対処法

前述したように、具体的なエピソードを述べれば、あなたがどのようなコミュニケーションの取り方をする人物なのかイメージしてもらいやすくなるため、大きなアピールとなります。

しかし、就活生の中には具体的にアピールできるような実績やエピソードがないという方もいるでしょう。

エピソードがない、実績がないという場合には、以下で紹介する対処法を試してみてください。

必ずしも実績は必要ない

繰り返しになりますが、自己PRで数字などの実績があれば説得力が増し、相手がイメージしやすくなるというメリットがあります。

しかし、必ずしも「実績がなければコミュニケーション能力があるということを伝えられない」というわけではありません。

実績がなくても自分が経験したこと、そこから学んだことを自分自身の言葉で表現するだけでも、相手にコミュニケーション能力があるということは伝わります。

他の人と差をつけたいからと、見栄を張って自分を大きく見せるようなことはせずに、自分自身の言葉で伝えるようにしましょう。

自己分析・過去の振り返りをもう一度

単に自己分析や過去の振り返りが足りていないことが原因で、実績がないと感じている可能性もあります。

実績がないと判断する前に、もう一度、自己分析や過去の振り返りをしてください。

もう一度、自己分析を行うことで、これまで見えていなかった実績が浮かび上がる場合もあれば、コミュニケーション能力以外の長所が見えてくる可能性もあるでしょう。

終わりに:自己PRにコミュニケーションを活用しよう!

コミュニケーション能力をアピールする場合でも、なるべくならば「コミュニケーション」という言葉を使わないようにしましょう。

採用担当者はその単語を聞き飽きていますし、周りの学生と差別化を図るのが難しくなってしまいます。

例文では、「人の心を開く力」という風にコミュニケーションを置き換えています。

このように、自分なりの言葉でコミュニケーション能力をPRすることが重要になってきます。

コミュニケーションという言葉を使うべきでないもう一つの理由としては、そもそもコミュニケーション能力が高いか低いか、というのは話をしている相手が判断するものだからです。

それを自分からアピールするということ自体がとてもハードルの高いことです。

コミュニケーション能力を就活面接で話すかどうかというのは、慎重に検討するようにしましょう。

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