"県庁や府庁の就職説明会で必ずあるのが質疑応答の時間ですよね。多くの就活生がいるなか、「質問したいけれど何を質問すれば良いのかわからないい」「質問が思い浮かばない」という人は多くいます。説明会で有意義な質問ができれば、自分の志望動機がより明確になったり、後の面接で有利な情報を聞き出したりすることができます。
そこで、今回は具体的な5つの質問例を紹介しながら、どのような質問をすれば良いのか、逆にしてはいけない質問はあるのかをまとめました。ぜひ参考にして有意義な質問ができるようにしましょう。
説明会で質問をする意味とは
まず、県庁の就職説明会で質問をする意味とは何なのかを考えてみましょう。受ける自治体の規模にもよりますが、大体の場合、説明会となると多くの就活生が一堂に集まり県庁での仕事内容の説明から、どのような人物を求めるのかを解説してくれる場になります。
説明会は面接が進んだ個別面接や数人の面接官と対面で話す場ではないので、直接的に合否に関係するものではありません。しがたって、「変な質問をしたら印象が悪くなるかも」「顔を覚えられてしまわないか」などと考える必要はありません。
説明会に来ている人事担当者も、数えきれないほどの学生を前にして、どの学生からどんな質問が来たかまで覚えていることはまずありません。なので、説明会で質問する際は、その後面接が進んだ際に個別では聞きにくい質問をすることに意味があります。仕事量や残業の有無、給料面、離職率など、知りたいけれども聞きにくい質問ができる唯一の機会でもあります。面接が進んでしまえば面接官の印象を悪くする質問はできません。
意味のない質問はしてはいけない
しかし、ここで注意してもらいたいのは「意味のない質問はしてはいけない」ということです。例えば、県庁のHPやパンフレットを見れば答えが書いてあるような質問は、見ればわかるので意味がありません。
また、先ほどの仕事量や残業の有無についても、人事担当者が説明会の場で職場のイメージが悪くなるようなことは言わないと考えられるので、質問してみてテンプレートのような答えが返ってくればあまり参考にはしないほうがいいでしょう。もっとも、きっちりと答えにくい質問にも答えてくれる人事担当者もいるので、まずは素直に思ったことを質問してみましょう。
他にも、「職場の雰囲気」や「仕事は楽しいか」「仕事で辛いことは何か」などの答えに人事担当者の主観が入るものは、返ってくる答えがわかりきっているので意味がありません。自分が質問する内容が、意味のない質問になっていないかしっかりと考えてから質問しましょう。
具体的な5つの質問例
では、具体的に意味のある5つの質問を挙げてみましょう。
- 面接を受ける前に、事前に準備していたことは何か
- 面接の際は、どのような志望動機を答えたのか
- 今の県庁に足りないと思う部分はどこか
- 将来的にはどのような展望を描いているか
- どのような能力を持った人がこの仕事に向いているか
ポイントは、職員として仕事を始めたときの内容よりも「どうすれば就職することができるか」「どのような対策をすれば良いか」を聞くことです。この答えは実際に面接が進んでしまえば聞くことができないのと、人事担当者から直接どのような対策をすれば合格することができるのかを聞くことができるので、信ぴょう性の高い情報を得ることができます。さらに、今の県庁や体制において足りない部分や弱い部分を直接聞くことで、その後の面接においても的確な志望動機を答えることができるなど、後々役に立つ情報を引き出すことができます。
質問が思い浮かばないときの対策方法
上記に挙げたような質問以外で、他の質問が思い浮かばないという場合は、単純にその県庁の情報収集が足りていない可能性があります。
質問をするには、徹底的な情報収集とインプットは基本になりますので、まず県庁のHPを隅々までしっかりとみて、実際に足を運んでみたりパンフレットをもらったりと、自分が受けたい自治体がどんな活動をしているのか、何に力を入れているのかを知りましょう。そうして知った情報をもとに、自分が実際にここで働いたときを具体的にイメージしながら、「ここはどうなっているのだろうか」「ここがよくわからない」というように想像を膨らませてみましょう。
そうしたなかで、意味のある質問と意味のない質問を区別して「この質問であれば説明会で聞く意味があるな」と思える質問をしてみましょう。
説明会はまたとないチャンス
県庁説明会は直接人事担当者に質問をする絶好のチャンスです。このチャンスを逃すのか、有効に利用するのかで今後の面接の合否に影響してきます。しっかりと情報収集をして意味のある質問をし、後の個別面接につなげて合格を勝ち取りましょう。"