就活を終えると、次に待ち受けるのは内定者懇親会です。
内定者懇親会は全ての企業で行うわけではありませんが、多くの場合が開催しており、非常に大きな意味を持ちます。
この内定者懇親会の目的は様々ですが、そもそもどういうイベントなのか、ということを知らない方のために今回はその概要をご紹介していきます。
【内定者懇親会の心得】内定者としての目的
内定者懇親会を行う上で、企業と内定者の両方からの視点と目的があるわけですが、先ずは内定者側からの目的を説明します。
内定者懇親会の第一の目的は、親睦を深めることにあります。
親睦を深める相手は既にその企業に在籍している先輩社員や、自分と同じ時期に入社する現大学4年生、つまり後の同期社員です。
仮に内定を受けてから面接官や人事担当者以外の人間とは、初出勤の日まで顔を合わせないとします。
そうすると当然様々な問題が発生しますし、内定者も混乱してしまいます。
そのような事態を防ぐためにも、内定者懇親会に参加することで会社の一員になったのだ、という自覚を持ちましょう。
【内定者懇親会の心得】企業側としての目的
続いて企業側の視点から見た内定者懇親会の目的ですが、最も大きな理由としては内定者の確保、というものが挙げられます。
簡単に言えば、内定者が内定を辞退するのを防ぐために、囲い込みをするということです。
そう言うとなんだか物騒ですが、内定辞退を防ぐために不安を和らげよう、ということで内定者懇親会を開くのです。
だから企業側としても内定者同士で親睦を深めてほしいと思っていますし、また、社内の雰囲気、先輩社員や同期社員の顔を覚えてもらおうという目的があるのです。
【内定者懇親会の心得】内定者懇親会の内容とは?
では次に、内定者懇親会の中ではどのようなことを行うのか、ということを説明します。 これは企業によって多少違いがあるのですが、一般的には
- 内定式や入社までのスケジュールについての案内
- 入社するまでに学生が行なっておくべきことの説明
- 内定承諾に関する資料の配布
- 各種待遇や配属先決定時期の説明
- 研修期間についての説明
といった項目について案内があります。
上記を見ても分かるように、内定者懇親会には必ず参加するべきで、欠席してしまうと重要な情報を聞き逃すことになってしまいます。 また、説明される内容も多岐にわたるので、話を聞きながら必ずメモを取るようにしましょう。
【内定者懇親会の心得】自己紹介が印象を左右する
内定者懇親会の説明が人事から行われた後は、内定者同士で自己紹介をする時間になります。
同期に対して自分のことを知ってもらう最初のチャンスとなり、同時に同期のことを知る最初の機会でもあります。
入社後は頻繁に仕事を共にする可能性もある相手ですから、なるべく良い印象を強く残せるような自己紹介を心がけてください。
ただし、就活の面接で求められるような自己紹介やスピーチとは違い、ある程度砕けたもの、ユーモアのある自己紹介の方が好印象を与えられるので、カッチリとし過ぎないことを意識しましょう。
「出身大学」「大学で打ち込んできたこと」「社会人としての抱負」などを話すのが一般的です。 沢山の人が集まる場なので、全員に声が届くように、はっきりとした声で話すことを心がけてください。
【内定者懇親会の心得】グループワークには積極的に参加する
内定者懇親会では、自己紹介を終えた後にグループワークを行う場合が多いです。
目的は内定者同士の親睦を深めることなので、積極的に参加するようにしましょう。
グループワークといっても何かを審査するようなものではなく、ゲームなどを行うことが一般的です。 道具を用いたり、テーマに対してグループで考えたりするグループワークなど、方法は様々ですが、周りと打ち解ける時間なので純粋に楽しむと良いでしょう。
【内定者懇親会の心得】グループワークを終えた後には食事会
一通り親睦を深めた後には食事会に入ることが多いです。
ここも前述したグループワーク同様、内定者同士の親睦や社員との親睦を深める時間ですので、リラックスして参加しましょう。
また、ここで同期の人間と沢山会話をすることで、入社後の人間関係もある程度決まってきます。
職場の同僚になるため、仕事の面で助けたり助けられたりすることもこの先必ずあります。
そういう場面に遭遇してからではなく、この時点で頼れる相手、信頼できる相手を見つけられると入社後の立ち回りが変わってきます。
終わりに
企業によっては今回書いた項目の中でも行わないことや、反対にここでは紹介しなかったイベントを行うケースも存在します。
自分が働くことになる企業のこと、共に働くことになる同期や先輩との繋がりを作って、入社後も楽しく仕事をするための第一歩として、内定者懇親会に臨みましょう。