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就活の挫折を乗り越えた経験について質問する意図は?
就活のエントリーシートや面接においてよく聞かれる質問の一つに、「挫折(辛いこと)を乗り越えた経験」があります。
この質問をする意図は、主にストレス耐性などの精神的な強さをみています。
入社後に経験するであろう、仕事における困難な状況や、乗り越えなくてはならない壁がある時に、頑張れる人かどうか?自分で考えて行動できる人かどうか?という部分を確認しているのです。
この質問に対して、ストレス耐性や精神的な強さをアピールできることができれば、内定に一歩近づくことができるのです。
就活で挫折を乗り越えた経験を話す時のポイントとは?
挫折経験について聞かれたときは、以下の順番で回答することを心がけましょう。
- 学生時代にもっとも辛かった(挫折した)経験は○○である
- なぜ、○○がもっとも辛かったのか?
- ○○は、具体的にどのような状況だったのか?
- ○○の状況を乗り越えるにあたって、具体的にどのような行動・努力をしたのか?
- ○○の行動・努力によって、状況はどのように変わったのか?
- ○○の経験によって、得たものはなにか?
- ○○の経験によって得たものは、企業においてどのように活かすことができるか?
まず、どのような挫折経験をしたのかについて簡潔に説明しましょう。
その上で、それがどのような状況で、それを乗り越えるために、どのような行動をとったのかについて、採用担当者にイメージがわくようになるべく具体的に答えてください。
最後は、その経験から得たものを仕事のどのような場面で活かすことができるかというところまで、イメージして伝えましょう。
「困難を乗り越えるために、自分で考えて行動できる」ところをアピールすることが大切です。
就活の挫折を乗り越えた経験エピソード例
最後に、某大手企業内定者の、挫折経験を乗り越えたエピソード例をまとめておきます。
是非、参考にしてみてください!
私が学生時代にもっとも辛かった経験は、高校時代、一度退部したサッカー部へ再入部した経験である。
高校1年生の6月、サッカーと勉学の両立に悩み、10年間続けてきたサッカーを辞めてしまった。
サッカーを辞めたことで、当時の私にとって最も大切なサッカーと仲間を、すべて失ったことに気付いた。
そして、半年後に再入部を決意した。
その中でもっとも辛かったことは、監督、チームメイトの信頼を完全に失っていたという点である。
まともに口も聞いてもらえず、練習試合でもパスがまわってこなかった。
もちろん、公式戦のメンバーに入ることもできなかった。
「信頼を取り戻したい」という思いから、私は毎朝6時に登校し、1日7キロの走り込みを続けた。
荷物持ちのタスクにおいても、もっとも重いクーラーボックスを毎回率先して運んだ。
この作業を約1年続けたことで、思いが監督とチームメイトに伝わり、高校2年生の秋から、部員60名のチームでレギュラーを獲ることができた。
また、当時のチームメイトとは現在も強い絆で結ばれている。
この経験から、困難な状況の時に大切なのは、言葉以上に「今自分にできること」について考え、とにかく行動に移すことであると学んだ。
貴社の営業現場においても、お客様の信頼を勝ち取るために、言葉ではなく行動で示す姿勢を大切にしていきたいと考えている。
挫折経験のない人へのアドバイス
挫折経験がない場合の代替案
就活生の誰もが挫折経験があるとは限りません。
その場合、代替案として、以下二つが例として挙げられます。
熱中し努力した経験があるか
何かにのめり込み、寝食を忘れるほど何かに熱中し、努力した経験があれば、代替として非常に効果があります。
一つのことに誰にも負けないほど努力し、秀でていることは、今の時代にはとても重宝したい人材です。
熱中した過程の中で、わからないこと、困ったことがあってもそれを「挫折」と感じなかっただけで、実は挫折を乗り越えていた、ということも、振り返ってみて思い出すかもしれません。
困難をどのように克服するか
挫折した経験がなくても、「将来的に、挫折してしまいそうな状況に陥った時、どのように克服するか?」という事を想定して、話すことも可能です。
実際に起こりうる事を想定して、行動ができることのアピールにも繋がるため、実は一石二鳥です。
仕事において必ず、わからない事や自分ではどうしようもならないことが発生します。
その時に、ただ落ち込むだけで何も身動きができなくなってしまう人材を採用したくありません。
そのため、前もって困難をどのように乗り越えていくか、という想定ができることを代替案としてアピールすることは効果的です。
例文
実際に代替案を使う場合でも、具体例を出しながらアピールすることは必須です。
例文をみていきましょう
大学3年生の時に、プログラミング言語のJavaScriptを勉強していた時のことです。
大学の授業がきっかけで興味を持ち、バイトなどでもコーディングをして、システム開発などに微力ながら携わっていました。
そこから、さらに独自で、簡単なシステムを開発したくなり、放課後などを使って毎日勉強を続けました。
コーディング技術を学ぶことは、自分にとても合っていて、時々晩御飯を食べることや、お風呂に入る事を忘れ、日をまたいでしまったことは何度もあります。
その中で、どうしてもうまく動作しない時は、実際にJavaScriptを使ってシステムを作っている会社に問い合わせてでも、解決して、動かすまで努力しました。
この結果、自作したシステムがバイト先の会社に評価されて、システムの運用や、セキュリティの部分まで携わるようになり、高額な報酬を得ることもできました。
この中には、寝食を忘れるほどの熱中についてや、わからないことなどの困難をどう解決したか、などが書かれており、「挫折を経験した」ということには触れていません。
ぜひ、参考にしてみてください。