海外の就活ってどうなってるの?「アメリカ篇」

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こんにちは、杉下です。
筆者のことが気になる方はこちらの記事をどうぞ

前回の記事では、ベトナムの友人に現地の就活について尋ねてみた記事を書きました。
ベトナムと日本、同じアジアに在ってもそれぞれの国の就活は全くもって異なる。というのは、とても興味深かったですよね。

そこで、今回はそれに続き、アメリカの就活について友人に聞いてみたのでまとめてみました。

アメリカ人はどうやって就活するの?

これは前回も言いましたが、日本の就活ではやはり一番メジャーな方法は「就活ナビサイト」を利用することですよね。
理系から文系、専門学生に至るまで、日本人の職探しにナビサイトは欠かすことができません。
では、アメリカではどうでしょうか?
アメリカ人の主な仕事探しの方法は以下のものです

  • 求人ナビサイト
  • 企業のHPから直接
  • 知人からの紹介
  • やはり、情報化社会のこの現代、ナビサイトで仕事を探すという方法はグローバルスタンダードになっているようです。

    そして、特にアメリカは日本以上にオンライン上での就活が盛んなようです。
    履歴書の提出から面接、面談などのほとんどのプロセスはWeb上で行われます。

    このような話を聞くと、私たちはつい「アメリカは進んでいる、日本は遅れている」と言いたくなってしまいます。
    しかし実際には、単にアメリカの土地が広すぎるだけです。
    面接や説明会があるごとに各都市をまわっていたら、学生も企業もいくらお金があっても足りません。
    この点においてはアメリカは、進んでいる。と言うよりも進まざるを得なかった。といった方が正確でしょう。

    そして、アメリカでは大学で専攻した分野で働くことが非常に一般的です。
    日本では「外国語学部を出たけど出版社で営業として働く」ことや「教育学部を出たが、広告業界で働く」といったことは当たり前のように起こりますが、アメリカはこの限りではありません。

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    アメリカ人はいつから就活するの?

    日本では、就活が始まるのは大学在学中、3年次の後半からが一般的ですが、アメリカ人が就活を始めるのは基本的に「大学を卒業した後」です。

    その理由は、アメリカの就活では何より学歴とGPAが重視されるからです。
    アメリカは残酷なまでの学歴社会であり、職探しに当たっては学歴や学位、成績や実績が非常に大切になってきます。
    アメリカの企業は、例え新卒といえども即戦力を期待する場合が多く、ポテンシャルに期待を込めて採用する事はあまりありません。

    だからこそアメリカの学生にとっては、卒業前に就活をする事は本末転倒になってしまうのです。
    彼らがいい仕事を得るためにはまず、学業を修めなくてはなりません。

    しかしそれだけが理由であれば、アメリカでも卒業直後から新卒一括採用を行う事は可能です。
    むしろ、卒業と同時に新卒一括採用をはじめれば学生も企業もスケジュールが管理しやすく、効率的な採用活動が行えるようにも思えます。

    では、なぜアメリカでは新卒一括採用が行われていないのでしょうか?
    それはアメリカには「終身雇用」の文化が存在しないからです。
    終身雇用制度がない国では比較的「退職時期が決まっていないため、人員の管理がしづらい」傾向にあります。

    アメリカは学歴主義、実力主義であるがゆえに転職も多く、転職が多いがゆえに会社側としては通年採用で常に門戸を開いておく必要があるのです。

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    アメリカの学生は常に即戦力を目指している。

    先にも書きましたが、アメリカの企業は例え大学を卒業したばかりの学生であろうと、即戦力として働く事を求めています。
    だからこそ、アメリカの学生は高校や大学在学中、必ずと言っていいほど「長期インターンシップ」に参加します。
    これにより、学校で知識を吸収すると共に、より実践的なスキルを身につけることができるのです。

    さらに、アメリカの長期インターンでは能力が認められる事が内定に直結することも少なくはありません。
    これは、常に通年採用を行っているアメリカならではの強みです。

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    アメリカ人はどんな服装で就活するの?

    ここまでは、アメリカの就活のシステムについて書いてきました。
    では一方で、アメリカの就活と日本の就活の表面的な違いはどうでしょうか?

    日本の就活の代名詞といばやはり「リクルートスーツ」ですが、果たしてこのリクルートスーツはアメリカにもあるのでしょうか?

    聞いてみたところ、やはりアメリカにはリクルートスーツは無いようです。
    しかし、だからといってステレオタイプの中にしか存在しないような、フルハウスに出てくるようなカジュアルさで就活をする学生もいません。

    アメリカの就活生は日本と同じように基本的にスーツを着用します。
    しかし、日本と違うのは、彼らは就活で黒のスーツを着る事はない。ということです。

    本来、黒いスーツはモーニングやタキシード、燕尾服といった礼服の簡略版(略礼服)として扱われるものです。
    そしてアメリカでは日本以上に、黒のスーツは格調高い服装として位置付いています。
    彼らにとって、礼服で就活をするというのはTPOに合っていないのです。

    よって彼らは黒以外の色、すなわち自分の個性を最大限に表現できる色を選択します。
    特に人気の色はブルーやチャコール、ライトグレーのようです。
    日本と同じようにスーツを着て就活をすることには変わりありませんが、多少の違いはあるみたいですね。

    では、履歴書はどうでしょうか?
    私たちが普段使っている履歴書とアメリカの履歴書にはどんな違いがあるのかも聞いてみました。

    アメリカでは、日本のような形式の履歴書は使わず。
    Resume(レジュメ)というものを使っているようです。
    Resumeはアメリカ特有の履歴書の形式で、前回の記事に登場したCVよりも簡素であることが最大の特徴です。

    このResumeもCVと同じように書式は自由です。
    日本の履歴書は初めから名前や住所、資格など、書かなければいけない項目が指定されていますが。
    resumeはそれらの指定がありません。
    つまり、どんなことをどんな順番で書こうが、本人の自由なのです。
    顔写真や性別。更には志望動機すら書く必要はありません。

    そして、どちらかと言えばアメリカでは顔写真や性別をresumeに書くことはタブーとされています。
    これには、雇用の差別を防ぐ目的や、雇用の差別を理由に訴訟を起こされるリスクを未然に回避する目的があります。
    いかにも「人種のるつぼ」と呼ばれるアメリカらしい配慮ですね。

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    最後に

    いかがだったでしょうか?
    普段私たちは、海外で就活する。
    なんて考えもしないため、こういったことを知る機会はあまりありません。
    しかし視点を変え、身の回りだけで無く、世界に目を向けてみることで新たな気づきもあるはずです。

    改めて考えると、日本の就活は世界でも特異です。
    もちろん、特異であるからこそ他国より優れている面もあります。
    しかし、就活に失敗して自殺する若者や、リクルートスーツや履歴書といった特異な文化から生まれる閉塞感のことを考えると、まだまだ改善点はたくさんあるように思えます。

    そういった問題意識を持ち、それを解決するためにはやはり、多くの視点から物事をみることは欠かせません。

    世界の標準が全て正しいわけではありませんが、自分や自分たちにとって何が正しいのか、は常に追及しなくてはなりません。

    あなたも、世界の就活を知ることをきっかけに、自分にとって何が正しいのか。見つめ直してみませんか?

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